2010-01-01から1年間の記事一覧

○M-1雑感 ー 漫才を背負って立つこと 師走の風物詩になった感のあるM-1、26日の昨晩その幕を閉じた。M-1が終わった今、来年以降迎える年の瀬の自分、その情景をボクは上手く想い描くことが出来ない。要するにボクにとってM-1は年末恒例のスペシャル特別な…

○有終の美を飾るのはどのコンビ!?最後のM-1、漫才革命の生証人になれ! M-1前/M-1後ではガラっと空気が変わった。 コントや落語、手品、漫談などスタイルをごぼう抜きにするかたちで漫才が一躍演芸の花形になった。ヤスキヨやB&B、ツービートらが大活躍…

○おお!12月27日(月)クレイジーケンバンドの横山剣&小野瀬雅生がTBSラジオに光臨!!!イイネっ!http://www.tbs.co.jp/radio/topics/201012/002718121000.html AMABOWL EAS 枡田絵理奈の横浜物語 イイネ!ハマボールイアス クレイジーケンバンドスペシャ…

○マシュー・ヴォーン監督「キック・アス」感想。 「キック・アス」を観た。面白い映画だと思うが、イマイチのれなかった。 「キック・アス」は、マンガや映画のスーパーヒーローに憧れるイケテナイ高校生男子デイブと妻を失い復讐の機会をうかがうマクレディ…

○柳家権太楼「鰻」を聴く 落語「鰻」は太鼓持ちの噺。 芸人というと昨今は漫才やコント、モノマネなどを披露するそれを指すが、かつて花柳界にも生息した芸人もいた。太鼓持ちとはお座敷芸人で、芸者をあげてのお座敷遊び、その盛り上げを生業の男を指す。今…

○須藤元気「幸福論」感想 ー「答えは常に自分のなかにある」の冒険 須藤元気は元格闘家。現在はタレント稼業と母校拓殖大学レスリング部の監督という二足のわらじの人。 本書「幸福論」は、お遍路巡りの紀行文という体裁。 お遍路を巡るというのは、それなり…

○柳家権太楼「青菜」感想 柳家権太楼「青菜」を聴く。 「青菜」は植木屋夫婦のハナシ。ほぼコントのつくり。 ある日植木屋は、出入りの大店の主に縁側で酒をごちそうになる。植木屋、その際聞いた大店夫婦のやり取り、機智に富む言葉遊びに強く感銘する。帰…

○ロバート・ロドリゲス,イーサン・マニキス監督「マチェーテ」感想 ー 「屈強な漢、ハクい女、悪党一味を一網打尽」の真空パック 中学のとき、ボクは一心不乱に竹刀を振る剣道部員のだった。 給食のない土曜は親から200円貰い、学校向かいの売店でジュー…

○ウニー・ルコント監督「冬の小鳥」感想 - アボジ、反抗、遍在する善意 アボジ(お父さん)と買い物。一張羅の洋服。靴も新調。外食。盆と正月が一緒に来たみたなキラキラの楽しさ。オボジにお酌。「アタシも飲む」と言うとアボジは黙って注いでくれた。楽し…

○気になる新刊 ◇ラトナ サリ デヴィ・スカルノ「デヴィ・スカルノ回想記 栄光、無念、悔恨」 (草思社 ISBN:9784794217547)デヴィ・スカルノ回想記 栄光、無念、悔恨ラトナ サリ デヴィ・スカルノ 草思社 2010-10-06売り上げランキング : 6771おすすめ平均 Am…

○日本シリーズ雑感 ー ベンチワーク流用の野球解説 第三戦は、中日打線がアンダースロー王子(?)こと渡辺俊介の術中にハマり、7−1でロッテが獲った。 そして本日の第四戦、ロッテ唐川対中日山本の対決となった。が、その先発ふたりが踏ん張れず、ゲーム…

○日本シリーズ雑感 ー 先発完投主義の死、2010年、パリーグにおける「和」の野球登場 10月30日、東京キー局の地上波のテレビ中継ないまま火蓋が切られたロッテvs中日の日本シリーズ第一戦は、中日のエース格・吉見投手のまさか!の不出来がひびき、5ー…

○ドラフト雑感 ー宮國よ、1億積まれても行くな! 成田高校の中川や中大のキャッチャー鮫島の指名がなかった。残念な結果だが、ここで下を向いちゃいかんのだ。全然胸張っていこう!で、もう一度どんな選手を目指すのか自問自答してみよう。そこから戦略を立…

○キング・オブ暴君の誕生 ー 三池崇史監督「十三人の刺客」感想 明石藩主である松平斉韶(まつだいらなりつぐ)は、極悪非道のバカ殿。がしかし、将軍の腹違いの弟とのことでおぼえめでたく、近々にも幕閣起用が約束されている。 極悪斉韶が幕府中枢入り込む…

○気になる新刊◇ベルント ブルンナー「熊 人類との「共存」の歴史」 (白水社 /伊達淳(訳) ISBN:9784560080856) 熊 人類との「共存」の歴史ベルント ブルンナー 伊達 淳 白水社 2010-08-31売り上げランキング : 20301おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Too…

○島耕作になれなかった運と不運 ー 真実一郎「サラリーマン漫画の戦後史」雑感。 (洋泉社 ISBN:9784862485588) クラスの文集。ボクが小学生頃「将来の夢」というコーナーに、プロ野球選手とか総理大臣、漫画家という定番に交じって「社長になる!」とか書く…

○ピーター・ジャクソン監督「ラブリーボーン」感想 映画「ラブリーボーン」は、女の子の自己紹介から始まる切ない話。監督は「ロード・オブ・ザ・リング」三部作の名を馳せたピーター・ジャクソン。 この世に未練あるため成仏(?)でいる14歳の女の子スー…

○岡田彰布、あるいは華あるマイナス思考 ー 岡田彰布「動くが負け - 0勝144敗から考える監督論」感想 (幻冬舎 ISBN:9784344981782) 「岡田監督」と云えば世間的には、アノ「岡ちゃん」こと岡田武史サッカー日本代表前監督を指すのかもしれない。けどボク…

○井口資仁「 現代野球で最も複雑で難しいポジション」 (幻冬舎 ISBN:9784344981751) 「井口ってメチャメチャ頭いい奴なんだなぁ」 ってのが、ため息まじりの一読してのボクの感想。 甘いマスクで野球が上手くって、頭がイイ!。。。、、もう非の打ち所なさす…

○気になる新刊◇柳田由紀子「アメリカンスーパーダイエット」 (文藝春秋 ISBN:9784163727707)アメリカン・スーパー・ダイエット―「成人の3分の2が太りすぎ!」という超大国の現実柳田 由紀子 文藝春秋 2010-07売り上げランキング : 20435おすすめ平均 Amazonで…

◯詩作いいよな 司馬遼太郎は、いいよな 博報堂の奴らも交えてわいわい飲るのさ 男は、おのおの街道をゆく者ってね マスターと対(さし)でもいい奈良岡朋子は、いいよな 新潮カセットライブラリー 彼女が朗読している「思い出トランプ」 あれ、ヒットだよね…

○ヤン・イクチュン監督・脚本・主演「息もできない」 話題の韓国映画「息もできない」を観た。 朝鮮戦争とは、大国のにらみ合いを背景としたある種の代理抗争で、半島の民族にとっては同朋同士が殺し合うという最悪の事態だった。 家庭内暴力という本作のテ…

○バス、乗り降りの人生 十年くらい前のちょうど今時分、NHK教育で趣味講座のPR番組があった。 いやPR番組と言い切るにはちょっとアレで、まぁそれ自体がよく出来たドキュメンタリーだった。 この番組、一般の人たちが一台のバスに乗り、陶芸や絵手紙、蕎麦打…

○信長のスマートフォン、孫の火縄銃・アップルと組めなかったドコモ “待ちに待った”Xperia発売 3月27日18時47分配信 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100327-00000542-san-bus_all スマートフォン(高機能携帯電話端末)市場で、NTT…

○噺家ダークサイド - 柳家小さんの漆黒の芸風 CD「花形落語特撰~落語の蔵~/(五代目)柳家小さん」より、「試し酒」を聴く。 酒の席、客の近江屋の旦那が大店の主相手に、供の久造は一度に五升呑むと信じ難い酒豪伝説を披露する。面白がった大店の主は、ホント…

○クチコミで喚起!売れたら歓喜! ・asahi.com,「売れると思ったのに売れぬ本」フェア 作者は衝撃? http://www.asahi.com/national/update/0305/SEB201003050002.html 福岡・天神のジュンク堂書店で、店員が「売れると思ったのに、なぜ売れぬ」と思った本を…

◯ナウシカなう! 海洋蟲愛づる姫降臨っー 倉谷うらら「フジツボ―魅惑の足まねき」感想 フジツボは海の生き物。 石の上にも三年がモットーで磯部や港、船の横っ腹にセメントのようにくっついているデコボコの軍団たちだ。このセメント軍団、よくよく見ると、…

◯気になる新刊 ◇ジャン=クロード・シュミット「中世の幽霊――西欧社会における生者と死者」 (みすず書房/小林宜子・訳 ISBN:9784622075165)中世の幽霊――西欧社会における生者と死者小林 宜子 みすず書房 2010-02-20売り上げランキング : 55569Amazonで詳し…

◯iPod touch&Pocket WiFiの威力とか 実は去年の暮れ、iPodTouch32GBを買った。 これまで1GBのiPodを使っていたので、四畳半のアパートから田舎の一軒家に引っ越したような感じ(子供部屋もあるし、お父さんの書斎も!)。容量的な制約から開放され、落語C…

○板尾創路監督・主演「板尾創路の脱獄王」感想 ジム・ジャームッシュの作風を彷彿した。 「脱獄」って行為は犯罪だけど、どこか遊戯っぽい匂いがあるよね。それが監督板尾の本作にこめたメッセージだと思った。たぶん、いとも容易く脱獄する割に呆気なく捕ま…