柳家権太楼「青菜」感想


柳家権太楼「青菜」を聴く。
「青菜」は植木屋夫婦のハナシ。ほぼコントのつくり。
ある日植木屋は、出入りの大店の主に縁側で酒をごちそうになる。植木屋、その際聞いた大店夫婦のやり取り、機智に富む言葉遊びに強く感銘する。帰宅するやそのアラマシを嫁さんを説教式に語る。どんどん興が乗りってきた植木屋、友人の訪問を絶好の機会と受け取り、嫁さん巻き込んでの大店流モテナシごっこを始める。
まずまずの出来。だが、権太楼にしてはモノ足りない。
この噺、植木屋の嫁さんが何故か植木屋のごっこ遊びに参加してしまっているトコロが面白いのだけど、権太楼は嫁さんが参加するなりのモチベーションを加えている。たしかに筋は通る。
今思ったが、植木屋が憧れたのは、大店の機智にとんだ言葉遊びだけでなく、その機智の裏にある夫を立てる妻の気遣いにアコガレたのだろう。


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柳家権太楼

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