2006-01-01から1年間の記事一覧

○梅田望夫・平野敬一郎「ウェブ人間論」 (新潮新書 ISBN:4106101939) 蛇口をひねれば水が出る、なんてことはまことに有難いことで、もっと昔の人のご苦労に感謝しなけばばらない。むろん水に限らない。ガスも電気もガソリンも水に同じ。 ああ昔の政治家よ、…

現代式神考 あるいは「いわゆるビジネス書」の効用 式神とは、陰陽道で陰陽師が使役したとされる鬼神をさす。いってみれば、「ウルトラセブン」におけるモロボシ・ダン所有のカプセル怪獣のたぐい(えっ、余計判りにくい?)。ま、当人に代わって、ある仕事…

○気になるブログとか◇阿曽山大噴火コラム「裁判Showに行こう」 http://www.nikkansports.com/general/asozan/top-asozan.htmlさすらいの裁判傍聴人こと阿曽山大噴火さん。なぜかスカート穿いてるらしい。 「週刊朝日」12/29号に「 罪を憎んで人を笑わず−…

○オイっ、やべぇよ、弘田三枝子だぜ!◇弘田三枝子×湯浅学×都築響一「銀座の夜の歌謡ラウンジ」その1、その2 http://www.clubking.com/news/2006/11/xy_presents.php 恵比寿にある歌謡バー「X+Y」とコロムビアが共同制作した昭和歌謡のコンピレ ーションア…

○クラブW杯サッカー、インテルナシオナルが世界一 インテルナシオナルが強豪FCバルセロナに1-0で勝利。 17歳の新鋭、まだ少年顔のインテル・ナシオナルのアレシャンドレは、今試合はオトリの機能を果たした。 試合後のダイジェスト番組で、さんまが真の…

○将棋とリズムPodcast「media CLUBKING」の菊地成孔・茂木健一郎対談は抜群にオモシロい。 茂木が、即興演奏と速攻作曲を混同したまましゃべっている箇所があって、それをうけての菊地のポリリズム論がサイコー。 ところで、今日もマック相手に将棋を指した…

○版元紀伊国屋書店のPR誌「scripta」no.2を手に入れる。斉藤美奈子、石田千、上野千鶴子、古書店「石神井書林」店主内堀弘と、なかなか豪華な執筆陣。 斉藤の連載タイトルは「中古典のスヽメ」。古典と奉られるほどのデカい作品でもないが、昨今の若い読者が…

○気になるポッドキャスト◇「鴻上尚史の生きのびるために笑う」 http://koukamiklap.blog82.fc2.com/地上波でなくネットラジオ局のポッドキャストのもよう。月毎にゲストを招き、鴻上とトークする形式。 12月のゲストは水道橋博士。先月は森達也だった(ア…

○浅羽通明「右翼と左翼」 (幻冬舎新書 ISBN:434498000X) 右翼/左翼についての、そもそも論を導入に、国内の右と左の現状スタンスを解説したもの。よくまとまっているので、右翼って何だ?左翼ってもしかしてカッコイイ?とか、ふと思った若者は読むとために…

○須藤元気のおかげです。先日、書店員時代の後輩も交えて数名で飲んだ。別に天下国家を論じようとは言わないが、飲み屋で本やマンガのハナシばかりするのは芸がないなと思いながらも結局本のハナシをしてしまう。 面白かったのは、須藤元気情報。格闘家とい…

○宮崎哲弥「1冊で1000冊読めるスーパー・ブックガイド」 (新潮社 ISBN:410303131x) こうした読書指南本を買うには俺はオッサンな年頃なので多少気が引けたが、ボルヘス的霊感に背中を押され購入。 「1冊でも1000冊読める〜」は、週刊文春連載の「ミヤザキ学…

○高島俊男「水滸伝と日本人」読了。 (ちくま文庫 ISBN:448042749)高島俊男「水滸伝と日本人」は、水滸伝の日本における伝播と消化の変遷を追ったもの。 伝来するものは大抵、それが目新しく希少なものというのが相場だが、水滸伝もその例外ではないようだ。…

○FM東京「森の朝ごはん」ポッドキャスト http://reco.jfn.co.jp/podcasts/tokyo/mori/映画監督森達也のラジオ番組「森の朝ごはん」のポッドキャスト。 これまでの放送も聴ける!須藤元気、桐野夏生、曽我部恵一、宮沢章夫など、俺的に気になる人とのトークも…

○柴田哲孝「下山事件 最後の証言」読了

(祥伝社 ISBN:4396632525)森達也「下山事件(シモヤマ・ケース)」は、下山事件に関わってた身内をもつ『彼』に端を発している。その森の著作から一年ほど遅れて本書「下山事件 最後の証言」が出版された。著者は柴田哲孝。この柴田こそ、「下山事件(シモ…

○「ウルトラマン」など演出、映画監督の実相寺昭雄氏が死去 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061130NT000Y49530112006.html今朝のTBSラジオ「森本毅郎のスタンバイ」でその訃報を知った。残念。 ちくま文庫収録の実相寺著作のどれかで解説を泉麻人が…

[memo]

○気になる祭り◇浦賀の虎踊り http://kzcori.com/private/tigerdance_001.htm

○森達也「下山事件(シモヤマ・ケース)」 (新潮文庫 ISBN:4101300712)取材レポートをストレートにつづるのではなく、取材中の逡巡や思惑、あせり、企画として持ち込んだ先のテレビ局や週刊誌サイドとの認識のズレなど、取材過程で抱え込まれるトラブルや障…

○小林信彦「うらなり」読む。 (文藝春秋 ISBN:4163249508)「坊ちゃん」の語り手である「俺」は、東京から四国松山の中学に赴任した男だ。 作品冒頭「俺」が自身を語るように、向こう見ずでやせ我慢を性質としている。「俺」自身はその性格を江戸っ子気質と理…

○「暮らしの手帖」編集長に松浦弥太郎氏就任とのこと http://www.henshukaigi.com/topics/post_89.html 書店の返品は取次ダンボールにつめて送り返すのだが、書店員時代、返品をものすごく端正な返品を作る男がいた。 俺は、男のこさえた端整な返品を密かに…

○渡辺京二「神風連とその時代」を読む (洋泉社 ISBN:4862480365) 「錦絵でみる西南戦争」(ISBN:4897570808)は、西南戦争のみの錦絵に特化したものでなく、幕末維新の血生臭い内紛を錦絵で振り返る体裁を採っている。 私がこの本を手したのはボルヘス的な霊感…

○このPR誌がスゴイ。アスペクトのPR誌が面白い。俺的には特集02の「酒と読書」がプチ・ヒット。飲みながら読む最高の本を教えてくださいってお題に、アスペクト周辺のライターや学者が回答を寄せたもの。ただ本のタイトルを挙げろ、でなく、選んだ理由、読…

○飯のリアリスト、司馬遼太郎 思想嫌いは司馬遼の不変のかまえだ。 尊王攘夷しかり、朱子学しかり、マルクス主義しかり。日本史上登場したイデオロギー一切に、白髪おかっぱ眼鏡男は嫌疑の目をむけ、司馬版閻魔帳とも言うべき彼の作品群において、罪状が告発…

art

○大竹伸朗「全景」@東京都現代美術館 先の日曜、大竹伸朗「全景」展を観た。 先週参加した、池袋リブロでの大竹トークイベントの内容にピンと来るものがあったので、清澄白河まで足をのばした次第。 トークイベントで大竹は、スタイルがないことに悩む時期も…

○気になる新刊 ◇山崎浩一「雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢」 (工作舎 ISBN:4875023987)雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢山崎 浩一 工作舎 2006-10売り上げランキング : 7304Amazonで詳しく見るby G-Tools ◇千野帽子「文藝ガーリッ…

○多摩美TV 細野晴臣客員教授×中沢新一教授「これからはじまる音楽のために」(全4回) http://www.tamabi.tv/lecture/lec_060513.htmiTunesで「細野晴臣」と検索して発見。

○「グエルム-漢江の怪物-」評久住昌之「後悔日記」9月16日(土) http://www.qusumi.com/nikki.html 仕事がはかどらないので、思い切って映画を見てきた。 面白かったア! いわゆる「怪獣映画」じゃないところがボクには面白いんだろうな。 韓国映画のニューウ…

○ブライアン・デ・パルマ監督「ブラック・ダリア」観たよ怪作。というか変な映画。 日本でも耐震偽装が世間を騒がせたが、LAって街なんて映画のセットみたいなハリボテだ!というのがエルロイ節。 けれど、それは庶民感情な一本調子なもんじゃない。ハリボテ…

○気になる文庫 http://www.taiyosha.co.jp/bunko/bunko0611_listdate.html11/08 筑摩書房 ちくま文庫 極太!!思想家列伝 石川忠司 \819 11/08 筑摩書房 ちくま文庫 熊を殺すと雨が降る 矢われゆく山の民俗 遠藤ケイ \945 11/08 筑摩書房 ちくま文庫 水滸伝と…

○インド戦(11日・バンガロール)3−0とスコア的には申し分ないが、内容的には今ヒトツ。後半、球が落ち着かず、そこをインドに突け込まれヒヤヒヤな場面が多々あった。 たぶん山岸がへばったのが日本の試合運びをくずくずにしてしまった要因。この試合だけ…