history

○飯のリアリスト、司馬遼太郎 思想嫌いは司馬遼の不変のかまえだ。 尊王攘夷しかり、朱子学しかり、マルクス主義しかり。日本史上登場したイデオロギー一切に、白髪おかっぱ眼鏡男は嫌疑の目をむけ、司馬版閻魔帳とも言うべき彼の作品群において、罪状が告発…

○「興味ない」とはどういうことか 奥泉光「モーダルな事象」巻末の千野帽子という人の解説を読み返しつつ、小説の歩んできた道のりについてつらつら考えた。 千野によれば、小説の歩みとは、その語りから作者がヒョッコリ顔を出すような講釈師臭さを消し、よ…

○野口武彦「長州戦争 幕府瓦解への岐路」 (中公新書 ISBN:4121018400) ちょっと前にたけしの「TVタックル」竹島問題の回を見た。民主党議員が韓国との武力衝突も辞さず!という実に勇ましい強行意見をブチ上げ、ハマコーも困惑をとおりこし多少呆れ気味だっ…

○歴史とフィクション 先日松本清張「清張日記」(ISBN:4022605375)を読んでいると、黒澤明「乱」の脚本をわざわざと取り寄せ、史実と違うとナンクセつけてる箇所に出くわした。 たしかに「乱」は、黒澤作品としては出来のよいものではないが、その出来不出来…

○司馬遼太郎の世界を解明するためのキー・ワードは、“辺境史観”と“技術史観”であると、筆者はおもっている。 http://www.yurindo.co.jp/yurin/back/yurin_434/434_4.html “辺境史観”は、極東という辺境にある日本の大道がユーラシア大陸に通じているというグ…

○書き手の特定書籍之海 漂流記,「井田進也 『歴史とテクスト 西鶴から諭吉まで』」 http://blog.goo.ne.jp/joseph_blog/e/962a6357e0fe99f6029aecf4ced0c4cf 著者が編纂委員に名を連ねていた『中江兆民全集』(岩波書店)の編纂作業において、著者の編み出し…

○高橋源一郎「さようなら、ギャングたち」読み中痒いトコロに手が微かに届いている風な加藤典洋の解説は余計にもどかしい。小田中直樹cahier,「『いま歴史とは何か』」より引用。 http://d.hatena.ne.jp/odanakanaoki/20050525/1116982835 (3)歴史学方法論の…

○司馬遼太郎記念館hp http://www.shibazaidan.or.jp/オリジナルグッズ、全然オリジナリティなし。 司馬遼ストラップとか白髪おかっぱカツラなんて絶対買うけどなぁ。 大阪商人の即物的な商魂に「合理」と「滑稽」を見、それを愛した司馬遼を「文学のセンセ」…

○歴史を妄想コスプレで読むhttp://d.hatena.ne.jp/finalvent/20050317#1111056969 宣長と秋成の論争など、近代人の目で見れば、宣長はただのキチガイである。いや、彼がキチガイなどでないことは秋成がよく知っているからこそ、いきり立つのだが、宣長は相手…

○ウタキ、キリシタン、キュウレキノセック子孫ら史跡指定要請へ 八重山キリシタン事件 http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/today/041025m.html 子孫らによると、毎年旧暦の9月9日の重陽の節句に殉教者をしのぶ集いを開いている。 チャンプルー?

○本地垂迹説とは? http://ja.wikipedia.org/wiki/本地垂迹説 本地垂迹説とは、神仏習合思想の一つで仏教が興隆した時代に、日本の八百万の神々は実は様々な仏(天部なども含む)が化身として、日本の地に現れた「権現」であるとする考え。「権」とは「権大納…

○司馬遼を遠くはなれて 会津藩藩主、松平容保は京都守護職だっけ?で彼が京都の治安維持を一部委託たのが、政治団体新撰組ってことだな。 新撰組って元祖右翼団体か。例の羽織はある意味特攻服?

○龍馬歴史館 http://www.baobab.or.jp/~ryoma/木下直之著「世の途中から隠されていること 近代日本の記憶」(晶文社 ISBN:4794965214)101頁より引用。 高知市郊外の野市町にある龍馬歴史館は、日本有数の蝋人形館である。なにしろ、坂本龍馬だけで、赤ん…

○余話が取り繕うものやぎコラム (2004.4.29)より引用。 企業がなにか不祥事をおこして CM を自粛すると、その枠は公共広告機構(JARO)の CM が流れる、と聞いたことがある。 JARO の CM は立派なことを言ってるけれど、あれが流れるときはなんかあったときな…

○宮村治雄「丸山真男『日本の思想』精読」(ISBN:4006000421)読み中。論文集「戦中と戦後の間」(ISBN:4622003910)。そのタイトルは、尊敬する思想史家、ハンナ・アーレントの「過去と未来の間(BetweenPastandFuture)」(ISBN:4622036487)にあやかったものと…

○小田中直樹著「歴史学ってなんだ?」(ISBN:4569632696)感想〜歴史家、ウソつかない〜アタリ。歴史家と歴史小説家の違いについてちょっと悩んでいた私に読書の神はブックオフの店員になりすまし、「歴史学ってなんだ?」を新書棚に指しておいてくれたのだ…