2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

○ヤスlog版吉田豪ベストコラム TBSラジオの「ストリーム」が終わってしまいました。オモロい番組だったのに残念。 番組的に前途洋々だと思っていたので、あまりヤスlogで宣伝しなかったのが悔やまれます。 今更感が漂いますが、「ストリーム」を偲んで名物コ…

○WBCの拾いもの 全く感知できないが、ぼくら人間ってのは実は体のまわりを薄いビニールみたいな見えない膜で覆われている。けっこう丈夫な伸縮性のある膜で、激しい運動にも耐えうる構造をしている。がしかし、この膜の耐久性には寿命があって、だいたい40…

○原武史「大正天皇」感想その3 (朝日新聞社 ISBN:9784022597632) http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20090320#p1 より続き。 1921年、首相原敬が暗殺に倒れたため大正天皇の病状発表に関する主導権を牧野伸顕が掌握した。原敬が病状についてのみ公表する方…

○原武史「大正天皇」感想その2 (朝日新聞社 ISBN:9784022597632) http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20090317#p1より続き。 近代天皇制においてその二代目となる明宮嘉仁は仰々しさを嫌いカジュアルを好んだ。 筆者原武史は、嘉仁のこの性格の要因を幼少期里子…

原武史「大正天皇」感想その1 (朝日新聞社 ISBN:9784022597632) 明治天皇と皇后・美子(はるこ)は、とんと子宝に恵まれなかった。つまり明治天皇の子は、いずれも側室がもうけたものだった。 13人の子のうち9人が女の子(内親王)で男の子(親王)は4…

○園子温「愛のむきだし」感想 園子温監督「愛のむきだし」観てきた。場所は新宿K'sシネマ。 満席。上映が一日、6時30分の一回だけのせいもあろうが、「良い」とのウワサを聞きつけたサブカル風情の若者が集合したような空気が立ちこめていた。主演の西島…

○気になる新刊 ◇菊地信義「装幀思案」 (角川学芸出版 ISBN:9784046213969)装幀思案菊地 信義角川学芸出版 2009-03-14売り上げランキング : 572432Amazonで詳しく見るby G-Tools ◇斉藤政喜・内澤旬子「東京見便録」 (文藝春秋 ISBN:9784163711706)東京見便録…

○司馬遼太郎「覇王の家」読み中 (新潮文庫 ISBN:9784101152387,ISBN:9784101152394) 家康にフォーカスした司馬遼太郎得意のおしゃべり人物式伝小説。 新興織田と名門今川に挟まれた弱小のサダメか人質として辛酸をなめた幼少時代から信長の同盟を機に段々と…

○映画?古本? サブカル胸算用 今朝起きて洗濯や掃除などをしつつ、今日の予定を考える。このところ週末は体調がすぐれない傾向だったが、本日は好調。よって外出したいと思った。 映画か、はたまた古本か。その二択をうむーと思案した。 映画というのは、昨…

○「文藝別冊 特集 吉田戦車」を買う (河出書房新社 ISBN:9784309977188) マンガ家・吉田戦車にフォーカスしたムックがでた。吉田が徹頭徹尾自分自身を語り倒すのではなく、吉田の周辺人が吉田作品やそのひととなりを語ったもの中心の企画。 西原理恵子、二ノ…

○海音寺潮五郎×桑田忠親「対談 戦国乱世」感想 (角川書店/角川文庫 ISBN:4041273099) 昭和44年8月に出た角川選書が親本で、この文庫版は昭和58年9月の刊。 昭和44年というのは、海音寺の代表作で同名小説を原作にしたNHK大河ドラマ「天と地と」が放…