WBCの拾いもの


全く感知できないが、ぼくら人間ってのは実は体のまわりを薄いビニールみたいな見えない膜で覆われている。けっこう丈夫な伸縮性のある膜で、激しい運動にも耐えうる構造をしている。がしかし、この膜の耐久性には寿命があって、だいたい40年くらいで膜は、ほころびはじめる。
以前ダウンタウン松本が語っていた加齢臭のメカニズム解説の一節だが、今日久々にこのネタを思い出した。思い出すきっかけを与えてくれたのは、ほかでもないWBC優勝インタビューでコメントするイチローだった。
人はやっぱみえない膜で覆われているのだ。ニッポンを代表する「走・攻・守」三位一体の名プレイヤー・イチローも、はや35歳。プロの世界で闘いつづけたせいか、ちらほら膜がほころびだしているようだ。
けど膜の破けから顔をのぞかせたのはイチローの場合、加齢臭でなくて、エロ寄りなジョークを飛ばすオヤジユーモアだった。。。
あと、解説者清原がそつなく喋れるのに驚いた。実況アナからハナシを振られると、その場その場の試合の流れを念頭に個々の選手のプレーを的確にコメントする清原。むろん一人称をワシとかワイとか言わない(当たり前か)。なんだキヨ、おまえこんな芸当もってたんか。
人は見えない膜で覆われている。耐用年数はだいたい40歳前後。
膜のそのほころびは、個々人の新たな可能性のニオイを放つ。