2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

○柴田哲孝「下山事件 最後の証言」読了

(祥伝社 ISBN:4396632525)森達也「下山事件(シモヤマ・ケース)」は、下山事件に関わってた身内をもつ『彼』に端を発している。その森の著作から一年ほど遅れて本書「下山事件 最後の証言」が出版された。著者は柴田哲孝。この柴田こそ、「下山事件(シモ…

○「ウルトラマン」など演出、映画監督の実相寺昭雄氏が死去 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061130NT000Y49530112006.html今朝のTBSラジオ「森本毅郎のスタンバイ」でその訃報を知った。残念。 ちくま文庫収録の実相寺著作のどれかで解説を泉麻人が…

[memo]

○気になる祭り◇浦賀の虎踊り http://kzcori.com/private/tigerdance_001.htm

○森達也「下山事件(シモヤマ・ケース)」 (新潮文庫 ISBN:4101300712)取材レポートをストレートにつづるのではなく、取材中の逡巡や思惑、あせり、企画として持ち込んだ先のテレビ局や週刊誌サイドとの認識のズレなど、取材過程で抱え込まれるトラブルや障…

○小林信彦「うらなり」読む。 (文藝春秋 ISBN:4163249508)「坊ちゃん」の語り手である「俺」は、東京から四国松山の中学に赴任した男だ。 作品冒頭「俺」が自身を語るように、向こう見ずでやせ我慢を性質としている。「俺」自身はその性格を江戸っ子気質と理…

○「暮らしの手帖」編集長に松浦弥太郎氏就任とのこと http://www.henshukaigi.com/topics/post_89.html 書店の返品は取次ダンボールにつめて送り返すのだが、書店員時代、返品をものすごく端正な返品を作る男がいた。 俺は、男のこさえた端整な返品を密かに…

○渡辺京二「神風連とその時代」を読む (洋泉社 ISBN:4862480365) 「錦絵でみる西南戦争」(ISBN:4897570808)は、西南戦争のみの錦絵に特化したものでなく、幕末維新の血生臭い内紛を錦絵で振り返る体裁を採っている。 私がこの本を手したのはボルヘス的な霊感…

○このPR誌がスゴイ。アスペクトのPR誌が面白い。俺的には特集02の「酒と読書」がプチ・ヒット。飲みながら読む最高の本を教えてくださいってお題に、アスペクト周辺のライターや学者が回答を寄せたもの。ただ本のタイトルを挙げろ、でなく、選んだ理由、読…

○飯のリアリスト、司馬遼太郎 思想嫌いは司馬遼の不変のかまえだ。 尊王攘夷しかり、朱子学しかり、マルクス主義しかり。日本史上登場したイデオロギー一切に、白髪おかっぱ眼鏡男は嫌疑の目をむけ、司馬版閻魔帳とも言うべき彼の作品群において、罪状が告発…

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○大竹伸朗「全景」@東京都現代美術館 先の日曜、大竹伸朗「全景」展を観た。 先週参加した、池袋リブロでの大竹トークイベントの内容にピンと来るものがあったので、清澄白河まで足をのばした次第。 トークイベントで大竹は、スタイルがないことに悩む時期も…

○気になる新刊 ◇山崎浩一「雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢」 (工作舎 ISBN:4875023987)雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢山崎 浩一 工作舎 2006-10売り上げランキング : 7304Amazonで詳しく見るby G-Tools ◇千野帽子「文藝ガーリッ…