2009-01-01から1年間の記事一覧

○人見知り、知恵、読み違い 水道橋のラジオコラム「ペラペラ」、今回は宇多丸低姿勢外交の崩壊!IN小島慶子キラキラ忘年会の巻。 http://www.tbsradio.jp/kirakira/2009/12/20091225-1.html 宇多丸ってひとは基本「内に秘めた闘志」で動いているんだと思う…

○電波怪獣・田原総一郎伝説 - 朝までナマ魂の履歴書 TBSラジオ「小島慶子 キラキラ」の1コーナー・ペラペラは、番組サブホストのしゃべるコラム。 月曜のビビる大木に始まり、神足祐司(火)、宇多丸(水)、ピエール瀧(木)という面子。曜日が進むにつれ、何かが…

○大胆不敵な不正解 - 春風亭柳好「青菜」感想 「ビクター落語 三代目 春風亭柳好 青菜、他」より「青菜」を聴く。植木屋とその女房がハイソごっこをするハナシ。 得意先の大店(おおだな)、主と奥さんのやりとりに感銘した植木屋は、帰宅するや否や嫁も巻き…

○肉食系噺家 「五代目柳家小さん 花形落語特撰~落語の蔵~」より、「首提灯」を聴く。 小さんというと、永谷園のインスタントみそ汁のCMのイメージなんだが、全然ちがった。 肉バリバリ食ってるな、って感じ。得体の知れない気力が漲っている。 かといってさ…

○頭皮はボンクラの勲章也! ー クエンティン・タランティーノ監督「イングロリアス・バスターズ」感想 やっぱタラはオシャレだなぁとつくづく思った。 二次大戦時、アメリカが秘密裏に投入した前線にユダヤ系部隊の「輝かしい」活躍と殺された家族の仇を撃つ…

○ 韓国のオカン、夕日に踊る、 全てを忘れて ー ポン・ジュノ監督 「母なる証明」感想 「母なる証明」。覚悟していたが、矢張り凄い映画だった。 韓国の片田舎の平穏な町、女(キム・ヘジャ)は、漢方薬を売り、細々と生計を立てていた。彼女には気がかりが…

○みちくさ市で買う ー 堀井憲一郎「落語論」感想 さいきんラジオで堀井憲一郎さが落語についてしゃべったりするの聴いていた。そんな矢先、ぷらっと出掛けた鬼子母神商店街の古本市イベント「みちくさ市」の箱のなかに、「落語論」を発見。購入した次第。 落…

○達川の痛恨、藤田の叱咤 ー 赤坂英一「キャッチャーという人生」感想 その2 (講談社 ISBN:9784062157353) 91年。広島カープは西武と日本一をかけて戦った。86年の同じ西武とのシリーズ、日本一まであと一歩のところで敗れた達川にとってリベンジを果たす…

○行間から春の匂いがする ー 赤坂英一「キャッチャーという人生」感想 新聞、テレビ、ラジオなどのマスメディアは、ボクも含む野球ファンに日々の試合結果と殊勲選手の勇姿を届けててくれる。時と場合によっては、一面を大きく割き、デカデカとその活躍を祝…

○スローなカーブにしてくれ ー 座右の銘決定 先の日本シーズ第二戦、ダルのピッチングはカーブ主体。それもスローカーブ。ゆるいやつ。裏をかかれた巨人の重量打線はキリキリ舞い。完全手玉にとられた。勝利後のダル取材によると、去年日本シリーズの岸の活…

○ダルの時代 日本シリーズ。第一戦は、3−4で巨人に軍配。 ホームで初戦を落とした日ハムは、連敗は是が非でも回避したい。ただ、絶対的エース・ダルビッシュが腰あたりに故障をかかえ、それが芳しくないというニュースはネットやテレビなどのメディアで流…

○さよなら 円楽 朝テレビをつけると、円楽の追悼を民放各局でやっていた。どのチャンネルかは忘れたが、円楽が引退を決断する高座を追ったVTRを流しているやつをザッピング止めて観た。 そのなかの稽古場面。当人は往時の自分のDVDをテレビモニターに大映し…

○水底のテクスト ー おなかゆるい日の「私」 朝は調子があがらないタチだが、今朝は寒気がし、いやな予感がした。予感の悪寒。 出勤し、午前中はぼちぼち。が、昼過ぎから腹の塩梅に暗雲が。。。 トイレに駆け込むこと数回。仕事がはかどらない。やはり休め…

○馬円楽、死去 http://www.asahi.com/obituaries/update/1030/TKY200910300281.html 円楽が亡くなった。 今、この記事を書きながら前田憲男とプレイボーイズ「円楽のプレイボーイ講座 12章」を聴いている。追悼だ。 落語家としては鈍臭いイメージがある。泣…

○戦略としての「下手っぴ」 「春風亭昇太1「権助魚」「御神酒徳利」-「朝日名人会」ライヴシリーズ29」。冒頭に別録りされた昇太自身の演目解説があって、それがよかった。 昇太の師匠は柳昇。最初っから新作をやりたくての師匠選びだった模様。しかし、師匠…

○馬生、鳴らないラッパ、境地 「決定盤 十代目 金原亭馬生 落語集」より、「笠碁」を聴く。 悠々自適な大店の旦那同士が囲碁に凝り、ヘボなりに楽しむさまを描いたもの。ずいぶん打っているのに上達しないのは「待った」のせいだということで、「待った」な…

○へたくそ、計算づく、無理矢理 「決定盤 十代目 金原亭馬生 落語集」より、「茶金」を聴く。 「茶金」は、道具目利きの茶屋金兵衛と粗忽な油売りのハナシ。上方落語でいう「はてなの茶碗」。馬生はあまり巧い噺家ではない。おそらく馬生自身それを知ってい…

○本ぐらい好きなもの読めば? - 宇多丸、アニキ的存在、読書指南 TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」を聴く。 レギュラー陣が本の紹介コーナー。宇多丸が採り上げたのはマンガ2点。アラン・ムーア「フロム・ヘル」上・下巻と真鍋昌…

○批評、豚まん、聴診器 「枝雀落語大全(36)」より、「義眼」を聴く。 医者の聴診器はコント的な記号だ、というマクラ部分の結論に度肝抜かれる。 テクノロジーの日進月歩めざましい現代社会。医学分野も間違いなく、その恩恵をうけ、病気の早期発見や治療精…

○狐とうなぎ 「NHK落語名人選(22) 十代目 金原亭馬生」より、「王子の狐」を聴く。 馬生という人は、月見草的な落語家だ。親父や弟のような、大輪の花的の個性はないが、ある種超然としたただ住まいが可笑しい。 座布団に座って定番のハナシをお客に聴かせる…

○フジヤマ、ゲイシャ、ロボット 渋谷シアターNは毎週水曜1000円ポッキリ。ということで、井口昇監督「ロボゲイシャ」観た。 殺陣シーンが無茶苦茶かっこいい!作品テイストは、低予算予算でちゃちいンだけど、そのチープさを補ってあまりある井口イズム噴射…

○野村克也。あるいは、生まれながらのツイッター ・楽天米田代表、来季監督「ノーコメント」 http://news.goo.ne.jp/article/sanspo/sports/npb/120091004124.html?fr=rk 偉大なるボヤキ、ここにあり−。ノムさんが楽天を球団創設5年目で初めてクライマック…

○奥様という理想、嫁という現実 「枝雀落語大全(8)」収録「青菜」を聴く。 噺は、仕事先の大家(たいけ)の主人と奥様の上品なやりとりに感動した植木屋が、嫁動員で「大家ごっこ」をやるというもの。元々上方の演目らしいが、ぼくは東京の桂文朝バージョン…

○暗部に斬り込だ!式のドラマチック要素は極力薄く、淡々とした筆運びに猪野萌え! - 猪野建治「興行界の顔役」読み中。 (ちくま文庫 ISBN:9784480039798) 猪野はノンフィクション作家。日本ジャーナリズム界における、近代ヤクザ、アウトロー分野の泰斗的…

○拡散する渥美清、あるいは兵役なき時代のイニシエーション ー 難波功士 「ヤンキー進化論」感想 (光文社新書 ISBN:9784334035006) 渥美清主演の映画「拝啓天皇陛下様」は、ウィキペディアでは喜劇とされているが、今時分の「喜劇」とか「コメディ」のそれと…

○狸、枝雀、松本人志 桂枝雀「枝雀落語大全(28)」収録の「権兵衛狸」を聴く。 権兵衛さんが引き戸をガラっと開ける狸登場のシーン。枝雀、「キツネ」といい間違える。ま、こうした失敗も愛嬌か。 「狸が戸をどうやって叩く」の動物ウンチク挿話のタイミング…

○野ざらし、柳好、ニュータイプ 春風亭柳好「ビクター落語 三代目 春風亭柳好 野ざらし、他」より、十八番の「野ざらし」を聴く。 噺は、「こぶとり爺さん」式の二段構成。調子ノリ男が隣の戸を叩くところから始まる。男、昨晩酌をしてい女は誰だと問いつめ…

○三代目・春風亭柳好 ー 熱演から遠く離れて 図書館で借りてきた春風亭柳好「ビクター落語 三代目 春風亭柳好 野ざらし、他」を聴く。 「宮戸川」が抜群に面白い。 「宮戸川」は、将棋に入れあげ、親父から締め出しを食らった半七とカルタ遊びで締め出しくら…

○いなかっぺ大将、あるいは旋律を揺れる身体 ー 菊地成孔・大谷能生「アフロ・ディズニー」読み中。 (文藝春秋 ISBN:9784163716305) 文庫版「東京大学のアルバート・アイラー 歴史編/キーワード編」が予期せぬ数字をはじき出したとかで、青色吐息の出版界…

○親子、狸、軽さの重み 「古今亭志ん朝 落語名人会 28」を借りる。志ん生の「化物使い」が面白かったので、倅のやつも聴いてみた。 感想は「普通」。ま、こっちが期待持ち過ぎなのかもしれないが。 噺の導入の奉公斡旋所でのやりとり、お化物が一つ足され…