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○狐とうなぎ
「NHK落語名人選(22) 十代目 金原亭馬生」より、「王子の狐」を聴く。
馬生という人は、月見草的な落語家だ。親父や弟のような、大輪の花的の個性はないが、ある種超然としたただ住まいが可笑しい。
座布団に座って定番のハナシをお客に聴かせるという噺家という妙な職業がある。よりによって実の父親が、志ん生だったという運命が、馬生の可笑しさの根本だと思う。
「王子の狐」は、人間に一杯食わされる狐のハナシ。「鰻の幇間」とハナシの構造は同じで、語りの視点が違う。
NHK落語名人選(22) 十代目 金原亭馬生 富久・王子の狐 | |
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