2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

○カーブを待ちわびて 週刊ベースボール 5月11日号、特集「古くて新しい!カーブの魔力」。 今カーブといえば、当然2008年日本一に輝いた埼玉西武ライオンズの岸をおいてほかない。08年度日本一を賭けた勝負、巨人打線でキリキリ舞いさせシリーズMVP…

○気になる新刊 ◇野口武彦「江戸の風格」 (日本経済新聞出版社 ISBN:9784532166939)江戸の風格野口 武彦日本経済新聞出版社 2009-04売り上げランキング : 63622Amazonで詳しく見るby G-Tools ◇柏文彦「地侍の魂」 (草思社 ISBN:9784794217073)地侍の魂柏 文…

○映画「鴨川ホルモー」 感想 異界としてのキャンパスライフ ワーナーマイカル板橋、毎月25日は映画千円らしい。ってことで、主演の山田孝之目当てで本木克英監督「鴨川ホルモー」を観た。 なんでこの日が千円でみられるのか?それは関東の守り神である平将…

○空っぽのキツネの巣穴 通勤の友は菊地成孔 ・大谷能生「東京大学のアルバート・アイラー ―東大ジャズ講義録・歴史編」。 この本、実際の講義録をベースにしたモダン・ジャズを中心としたその前後の音楽のながれを、楽理的研鑽をふまえつつ、大谷が菊地の口…

○守護神が幼児だった頃 まだ人生経験の浅い少年のような顔立ち。興福寺八部衆は、仏法につかえる神でありながら人間的な容貌している。 沙羯羅(さから)にいったっては、まるで3、4歳児だ。 蛇が頭のテッペンでとぐろをまき、尾っぽを左肩に這わせる幼児…

○獅子の記憶 まったく関係ないが、幼稚園時代のぼくは泣き虫だった。 泣き虫時代は当時の写真で容易に確認できる。泣いているぼくの顔がけっこうある。泣きまくっている。 何がそんなに悲しかったのかは、もう忘れてしまった。 当時、東京土産か何かで婆さん…

○その名も「人や否や?」 緊那羅(きんなら)は、インド神話でも同じ発音で、サンスクリット語で「人や否や?」の意味だという。 人や否や?というのが名前ぐらいだから、古代インドのキンナラも人とは異なる特徴をそなえていた。それは上半身が人で下半身が…

○八部衆 始終 阿修羅展の八部衆ネタでもうすこし。 鳩槃荼(くばんだ)は法華経の「夜叉」にあたる。インドの鬼神「ヤクシャ」が転訛したもの。 牙がむき出しにしたデカい口が特徴で、本邦流の鬼的な特徴がふまえられている。 髪の毛も逆立ち、像のテーマで…

○仏法はデザインの宝庫 ウルトラマンも、初期段階では迦楼羅がモデルだった!! 「「国宝 阿修羅展」のすべてを楽しむ公式ガイドブック」でみうらじゅん兄貴が衝撃的な迦楼羅ネタを披露している。 このネタ前にも聞きいた覚えがあるが、うかつにも聞き流して…

○阿修羅展みてきました 日曜、東京国立博物館で開催中の「国宝 阿修羅展」見てきました。 まあ、言ってみれば奈良の興福寺の宝物展なのですが、仏像界のアイドル阿修羅の東京ツアー的な趣向をこらしてた展になってました。 阿修羅がメインの催しですが、十大…

○「ウォッチメン」感想 正義の味方大活躍の痛快アクションを期待すると猛烈に裏切られます。 「ウォッチメン」は、むしろヒーロー物の正義に痛烈なツッコミを入れたものです。それはコミックやアニメの正義のヒーローを標的にするような、学校にいかないニー…

○こんなゆめみた 取次の荷物、おれ独りで検品作業。途中、客注短冊付きの中公新書二冊が目に留り、脇にはねた。 検品終了後、客注担当者に渡そうと、くだんの客注短冊付きの商品を手とった。 しかしその客注短冊、改めて見ると、コードが他店のものだった。 …

○気になる文庫 5月近刊 ◇ 新人物往来社文庫 /新人物往来社 ●永倉新八「新撰組顛末記」 永倉は新撰組の数少ない生き残り。NHK大河「新撰組!」では、ぐっさんこと山口智充が演ってたね。 「新撰組始末記」は、永倉が新聞記者相手に往事を語ったのもの。コレ…

○菊地成孔・大谷能生「東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編」読み中です (文春文庫 ISBN:9784167753535) 菊地成孔・大谷能生「東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編」読み中。 本書は菊地・大谷コンビの東大ジャ…

○アンタ、誰? ウラジーミル・ナボコフ「透明な対象」感想。 (国書刊行会 ISBN:9784336040299) 「透明の対象」は、主人公ヒュー・パースンの恋とその顛末を描いた小説。 だが、それは見かけの体裁にすぎない。 本作は、三人称視点で語られ、語り手「私」は…