○仏法はデザインの宝庫


ウルトラマンも、初期段階では迦楼羅がモデルだった!!
「「国宝 阿修羅展」のすべてを楽しむ公式ガイドブック」でみうらじゅん兄貴が衝撃的な迦楼羅ネタを披露している。
このネタ前にも聞きいた覚えがあるが、うかつにも聞き流していた。迦楼羅のイデタチをぼくは全然把握できてなかった。
阿修羅やその仲間たちである仏法の守護神・八部衆は、古代インド異教の神々に由来する。
元来が仏法と無縁の外道だったということか、目が三つあったり、手が六本だったり、蛇を頭でとぐろ巻かせたりと、そのイデタチのキホン的に
「異形」。
おそらくこのデザインの根底には「見てくれ変なヤツは強い」という小学生的な叡智が流れている。
だから迦楼羅ウルトラマンのデザインモチーフであっても全然おかしくないワケだが、なんと言っても奴はトリ人間。ヒーローに仕立てるにはちょっとムリがあったかも。だいたいクチバシって知性に欠けるよね、と言ったらトリたちに怒られるかな。
「鞍馬のカラス天狗だって牛若丸の家来でしょ?どうも、ヒーローっていう器じゃないよなぁ。うん、成田君、あのさ、例のウルトラの案だけど、アレもう一遍練り直してみてよ」

ま、そんな事実はなかったと思うが、円谷のオヤジから成田享が直でダメ出し食らったトコを空想してみたりした。 


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