■ - ヤスlog

○気になる文庫　５月近刊

●永倉新八「新撰組顛末記」

永倉は新撰組の数少ない生き残り。NHK大河「新撰組！」では、ぐっさんこと山口智充が演ってたね。
「新撰組始末記」は、永倉が新聞記者相手に往事を語ったのもの。コレは欲しいかも。
それにしても新人物往来社まで文庫棚穫り合戦に参戦。うーんどうかなあ。
「初ものがたり」は、たしか親本が新人物か。宮部さんに折角書いてもらったトラの子も目ざとく大手が文庫化でかっさらっていくからね。中堅版元が自前で文庫やろうっていうのは、端っから勝算なんてあるワケなくて、出版界の仁義が廃れたせいだと思うね。

◇ちくま文庫／筑摩書房

●架神恭介・辰巳一世「よいこの君主論」

気になる！！たぶん親本はコレだね。

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◇PHP文庫／PHP研究所

●坂口安吾「安吾　戦国痛快短編集」
●ブレインナビ「大人のための「北斗の拳」人物伝漢（おとこ）たちの勝利学」

PHPなどのビジネスマン向け教養文庫と光文社や徳間などのオッサン文庫は同じコインの表と裏で、つまり同じあなのムジナだった。しかし近年光文社が文庫ラインの脱おっさん化を画策し、巧くコレをやりとげた。
おそらく光文社のこの転進にPHPや徳間らオッサン・ターゲット界隈で激震が走ったはずだ。先をこされた！と。
たぶん光文社は、
もはや、オッサン文庫は右肩上がりドル箱じゃない。
という見解があるのだろう。
むろんPHPや徳間らオッサン文庫界隈もそうした見解はあったはずだ。しかし文庫進路を光文社並みに抜本から見直すほど余裕はないのだと思う。
金がないなら知恵をしぼるしかいない。
「安吾　戦国痛快短編集」もその一例だが、この一、二年ののPHP文庫に既存路線のなかに混ざる異色文庫は、おそらく編集のヤケクソ的な開き直りの結果だと、ぼくは睨んでいる。がんばれ、PHP文庫編集マン！！