○水底のテクスト ー  おなかゆるい日の「私」 


朝は調子があがらないタチだが、今朝は寒気がし、いやな予感がした。予感の悪寒。
出勤し、午前中はぼちぼち。が、昼過ぎから腹の塩梅に暗雲が。。。
トイレに駆け込むこと数回。仕事がはかどらない。やはり休めばよかったと後悔する。
そんなこんなで仕事をおえて駅にむけて歩くと、ギュルギュルと腸が嘶く。駅までモタナイと判断、チェーンの茶店に駆け込み、間一髪間に合う。
トイレのお礼に紅茶を注文。温かい紅茶を喫みつつ、「水滸伝の世界」をひもとく。
コレは中華文化の解説名人・高島俊男による水滸伝サブテキスト。
侍戦隊シンケンジャー」、「フレッシュプリキュア!」、「バカボンド」等々。今日ニッポンが世界に誇る文化であるマンガやアニメ、特撮だが、その作中キャラたちはある意味水滸伝の亜流であるとボクは見ている。亜流が言い過ぎなら、日本的アレンジといえばいいか。
とにかく中華庶民文化の粋というべき水滸伝三国志演義なくして、今のアキバの隆盛もなかったと思う。だから明大は、速やかに国際日本学部の教授に高島さんを招聘すべきだろう(唐突)。
水滸伝の世界」。岩波少年文庫もなんだし、漫画版もアレだけど今後中国経済どんどん大きくなるし「水滸伝」くらい押さえときたいなぁとか日頃思っている忙しいビジネスマンにオススメ。高島さんの名調子による水滸伝作中キャラ紹介をふむふむと読んでるだけで、ザックリあらすじを把握できちゃうんだから、お、値、打、ち。
さて、茶店をアトにしたボクは、駅で改札をくぐるなり又もやトイレに直行。。。ま、情けないとか言っても仕方ない。オッサンになって格段にゆるくなった自分を直視するしかないのだ。目を背けるな! オレ。
段駅の大便器。使用中が多いのだが、ウン良く空いており九死に一生を得る。ズボンをおろし、便座に座ろうとするやいなや
ポチャンと音が。
振り返ってみると、ズボンの後ろポケットに入っていた「水滸伝の世界」が便器の底に。
さすがに自分直視がつらくなる。文庫拾い上げるも、断腸の思いでゴミ箱に捨てる。池袋ジュンク堂で買い直す。帰りしな、池袋西武でまたトイレ。
水滸伝の世界」と一緒に古田敦也「「優柔決断」のすすめ」も買う。若いビジネスマン向けに書かれた説教本ぽいが、実は古田版野村ID野球解釈書。面白い! 感想はまた今度。


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