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○頭皮はボンクラの勲章也! ー クエンティン・タランティーノ監督「イングロリアス・バスターズ」感想
やっぱタラはオシャレだなぁとつくづく思った。
二次大戦時、アメリカが秘密裏に投入した前線にユダヤ系部隊の「輝かしい」活躍と殺された家族の仇を撃つ絶好のチャンスを得た女のハナシ。
基本、ナチが悪者の戦争娯楽モノの体裁。
戦争娯楽モノのお約束っていうか、派手なドンパチとかで人がバシバシ死んじゃう内容なんだけど、タラがやると何やら品みたいなもんを獲得。なんで?
ブラピ演じるアルド中尉は徹底的なクソ野郎だというのにさ。エレガント!って叫びたくなるからフシギ。
テレビでたまたま見たんだけど、タラが映画宣伝のインタビューに応えていて、シナリオは、作中キャラと対話する感じで作っていくと言っていた。
おそらく、ジャンル映画にありがちなペラペラのキャラに人生的な深みを持たせる営みがタラのシナリオ作法で、それがタラ作品がエレガントなオ―ラを纏う秘密なのかもしれない。
「つまんなかったら、金返すよ」ってCM流してるけど、金返せって言ってきた奴らは隠れナチ野郎だから、これで一網打尽ってわけだね、あはは。
秘宝の副読本も買った。「イングロ」DVDリリースの際、特典で劇中映画「国民の誇り」の完全版が収録されるとか。バカだねぇ。w