野村克也。あるいは、生まれながらのツイッター


楽天米田代表、来季監督「ノーコメント」
http://news.goo.ne.jp/article/sanspo/sports/npb/120091004124.html?fr=rk

偉大なるボヤキ、ここにあり−。ノムさん楽天を球団創設5年目で初めてクライマックスシリーズ(CS)進出に導いた。CS進出マジックを『2』としていた2位の楽天は3日、本拠地・Kスタ宮城で西武を14−5で破り、3位以内が確定した。

偉大なボヤキ、スゴいフレーズ。
このあいだ、長嶋一茂が野村をインタヴューしているのをテレビで見た。野村、「監督業というのは、年齢でなく、能力で判断しろ」と吠えていた。ま、コレは明らかに球団側の来期東尾楽天構想への牽制なんだけど、ぼくは、野村流のプロレス的な「挑発」と見ている。
そもそも楽天は、近鉄の球団経営撤退を引き金にしたナベツネ主導の一リーグ構想とコレに反発する空気を読んだライブドアバファローズ買収の狼煙を上げたのことに始まる。結果、楽天ゴールデンイーグルスを発足するに至った。ホリエモンが嫌われのが良かったのか悪かったのか。まあ、こうした球団誕生の経緯を眺めてもプロ野球の球団経営寡占体制における横暴体質がかいま見れて香ばしい。
楽天にしてみれば、漁夫の利的にパ・リーグ参入したはイイが、球団経営をウハウハなドル箱にするためには、ナベツネ的旧勢力の海千山千との目に見えない綱引きを日々戦わなければならないというイバラの道に、めまいクラクラというのが正直なトコロでないか。
ゴールデンイーグルスの躍進。これはちょっとした快挙だ。それが「楽天」の名を世間に宣伝するってんだから楽天本体的にも万々歳だろう。ナベツネ側との綱引きを勝つ秘策があるとすれば、それは世論の後押しを得るコトなんだから。
つーか、「楽天」の宣伝。別に勝ち負けだけではない。野村のボヤキに記者が価値を見いだすようになったのだから、勝敗に関わらず、「楽天」の名は、野村のボヤキに引きずられ、スポーツ新やテレビ、ラジオ、はたまたネットのニュース配信で日夜踊るのだ。

ところで、くだんの一茂の野村インターヴューは録画で、VTR終わり、ナマ放送のスタジオのに座る一茂がコーナー〆の一言がすごかった。ホント、野村監督スゴいです。年輩の星です!。ぜんぜん野村のハナシ聴いちゃいねぇ!。