○書き手の特定

書籍之海 漂流記,「井田進也 『歴史とテクスト 西鶴から諭吉まで』」
http://blog.goo.ne.jp/joseph_blog/e/962a6357e0fe99f6029aecf4ced0c4cf

著者が編纂委員に名を連ねていた『中江兆民全集』(岩波書店)の編纂作業において、著者の編み出した使用語彙による著者識別法の適用の結果、それまで署名無署名を問わず兆民の手になるものと信じられてきた『東洋自由新聞』論説の多くが他人の作と認定されて全集収録から落とされてしまった。
 『中江兆民全集』におけるのと同じ識別法を井原西鶴の『好色』シリーズや『福沢諭吉全集』に適用した結果の報告が、この論文集(座談記録も含む)である。
 そしてこの研究書は、平山洋氏が『福沢諭吉の真実』(→2004年12月14日欄)を執筆する際に参考とした先行研究の一つでもある。


おおっ!