日本シリーズ雑感 ー 先発完投主義の死、2010年、パリーグにおける「和」の野球登場


10月30日、東京キー局の地上波のテレビ中継ないまま火蓋が切られたロッテvs中日の日本シリーズ第一戦は、中日のエース格・吉見投手のまさか!の不出来がひびき、5ー2でロッテがモノにした。
で、本日31日の第二戦。開けてびっくり12ー1の中日が圧勝。
ロッテ先発マーフィーの不甲斐なさがそのまま点差にあらわれた感じだ。いずれにせよこれで星は五分五分となった。
先発投手かくあるべし!
プロアマ問わず野球にかかわる者すべては各々の野球観を持ち、その各々の野球観のマウンドに理想の先発投手を送り込むものだ。僭越ながらボクの夢想を開陳するなら、
其の1:少なくとも4イニングを投ること。
其の2:先攻を許すにも2点差くらいで踏ん張れる心臓の持ち主。
其の3:ユニフォームやグローブなどの道具をうっかり忘れたりしないこと。
以上がボクなりの理想先発投手の三要素だ。
なるほど口で言うは容易い。先発が難しいのも分からないではない。けど中日やロッテの、つまり最新の野球で先発の役目は以前にくらべて著しく比重が軽くなっていることは明々白々でないか。
ゼロで抑えようとするからシンドくなる。打たれてもイイ。全然かまわない。連打?食らっても命までは奪われることはない。3点差も御の字だ。けど7点差とかは勘弁。試合を壊すのだけは願い下げだ。
4イニングで5点だ。それはそれほど難しい役割でないはずだ。
味方の上位打線も打席でヨガ瞑想に耽ってたりしない。4イニングに1点はとってくれる。場合によっちゃ2点も無理でないはず。
成瀬は先発の理想でない。成瀬は理想の成瀬をやってるだけで、アレが先発のあるべき姿ではない。先発がいけるとこまで行く!なんて野球はもはや過去のものだ。
中日とロッテ。どちらも鉄板のリリーフ陣を誇る点で似ている。この類似、はたして他人のそら似式偶然だろうか。
理想の先発投手の三要素にあともう1つ足すとするなら、味方リリーフ陣を信じ切ること!だ。