○2011年の収穫。

1.菊地成孔大谷能生「アフロ・ディズニー2」
文藝春秋
付箋貼りまくりで読んだ一冊。ボディーブローのようにグングン効いてくる本。なかでも松尾潔の回が印象的。
感想はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20110514/p1

アフロ・ディズニー2 MJ没後の世界アフロ・ディズニー2 MJ没後の世界
菊地 成孔 大谷 能生

文藝春秋 2010-09
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2.速水健朗「ラーメンと愛国」
講談社講談社現代新書
ラーメンを肴に戦後日本の歩みを振り返るもの。戦後、工業製品として命を吹き込まれたラーメン。当初腹を腹を満たすたす安価な食い物が、語るに値するクリエイティブな「作品」にのし上がった!面白い。

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)ラーメンと愛国 (講談社現代新書)
速水 健朗

講談社 2011-10-18
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3.山形孝夫「聖書の起源」
筑摩書房ちくま学芸文庫
当時の口承文学の影響という視点で聖書を眺めたもの。
以前書いた感想はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20110521/p2

聖書の起源 (ちくま学芸文庫)聖書の起源 (ちくま学芸文庫)
山形 孝夫

筑摩書房 2010-01-06
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4.フェルディナント・フォン・シーラッハ「犯罪」
東京創元社
短編集。スタイリッシュな鬼平犯科帳という風情。人情話でなく、人生というもの不可解さにフォーカス。

犯罪犯罪
フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄 進一

東京創元社 2011-06-11
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5.有馬哲夫「原発・正力・CIA」
(新潮社・新潮新書
アメリカの思惑と「原発の父」正力の誕生。正力、案外雑魚過ぎて泣ける。
以前書いた感想はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20110412/p1

原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)
有馬 哲夫

新潮社 2008-02
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6.津原泰水「11 eleven」
河出書房新社
推理小説で密室モノだとかジャンルのフォーマットをおさえて完璧仕上げる的な作家は割合いると思うけど、津原というひとはジャンルジャンルしてないものを書いていて、ぐわっとしたもの出してくるからすごい。なんだろ?巧すぎてこわい。

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津原 泰水

河出書房新社 2011-06-16
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7.菊池良生「哀しいドイツ歴史物語 歴史の闇に消えた九人の男たち」
筑摩書房ちくま文庫
菊池先生の本に外れなし。西洋史不得意だけど、文句なく面白い!

哀しいドイツ歴史物語 歴史の闇に消えた九人の男たち (ちくま文庫)哀しいドイツ歴史物語 歴史の闇に消えた九人の男たち (ちくま文庫)
菊池 良生

筑摩書房 2011-06-10
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8.「さらば雑司ヶ谷
(新潮社)
坊ちゃんを下敷きにしたハードボイルド小説。そろそろ文庫が出るそうだ。
以前書いた感想はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20110619/p1

さらば雑司ヶ谷さらば雑司ヶ谷
樋口 毅宏

新潮社 2009-08-22
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9.斎藤慎一「戦国時代の終焉「北条の夢」と秀吉の天下統一」
中央公論新社中公新書
領土拡大というゲームが、いつの間にか天下統一ゲームにすり替わっていたという悲哀。
以前書いた感想はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20110205/p1

戦国時代の終焉 - 「北条の夢」と秀吉の天下統一 (中公新書(1809))戦国時代の終焉 - 「北条の夢」と秀吉の天下統一 (中公新書(1809))
齋藤 慎一

中央公論新社 2005-08-26
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10.石川雅規「頭で投げる。」
ベースボールマガジン社・ベースボールマガジン新書)
上背167センチの左腕が語る投球の極意。お手本の発見と創意工夫。剛腕でなくてもやっていけることを証明する絶好のお手本。
以前書いた感想はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/yasulog/searchdiary?word=%C0%D0%C0%EE%B2%ED%B5%AC

頭で投げる。 (ベースボール・マガジン社新書)頭で投げる。 (ベースボール・マガジン社新書)
石川 雅規

ベースボールマガジン社 2011-05
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