難波功士「ヤンキー進化論」を読み中
(光文社新書 ISBN:9784334035006)


五十嵐太郎編著「ヤンキー文化論序説」がオモシロかったので、難波功士「ヤンキー進化論も読んでみました。
まだ読み切っていませんが、アタリ。かなり面白いです。
この本、今日「ヤンキー」と呼ばれる不良のメンタリティをテーマとしたもの。
不良とか素行の悪い若者というと、僕らはその背景に「貧困アリ」と思いがち。けれど著者の難波さんは。そういった見方をとりません。
ヤンキー発生源はメディアである!
それが難波さんの仮説です。
不良はかつて若者文化のサブジャンルでしかありませんでした。けれど、昨今不良は、リスペクトされるべき態度、生き様として注目を集めています。
木下優樹菜
彼女はPaboのメンバーで、旬な人気者です。みなさんも薄々察っしてると思いますが、実は彼女、ヤンキー進化形の最新タイプらしいのです。
ぼくの世代、不良は「ツッパリ」と呼ばれていました。男は長い学ラン、女は丈の長いスカート。早乙女愛でお馴染み「愛と誠」とか大映テレビ不良像です。あるいは横浜銀蝿的なファッション。
で、いまどきの不良であるヤンキー。彼らのファッションは、それとはまったく真逆のギャルやギャル男系だったりするようで驚きます。隔世の感というか、意味がわかりません。ぼく世代の不良が醸し出していた「男気」とか「硬派」は何処にいってしまったのでしょうか。
驚天動地のヤンキー進化。横浜銀蝿があの木下優樹菜に至る道のり(!)を本書は、達人的な手際でまとめています。オススメ。



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高島さんのこの本、ヤンキーの原点「水滸伝」説と読めるネ。