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○試写会 - 松本人志監督・主演「しんぼる」雑感
職場の同僚に連れられて松本人志監督「しんぼる」の試写会行ってきました。
場所は丸の内ピカデリー。客層は予想以上に若い感じ。女子率も高し。「人志松本のすべらない話」世代の「新規の松ちゃんファン」という印象。
「しんぼる」。終盤はアレですが、面白かったです。ですけど、主演は松本本人でなく、女性が良かったかと思います。ぼく的キャスティングは、藤山直美か片桐はいり、そのどちらか。そのほうが題材的にも的確かと思うのですが。。。。
良くも悪くも、吉本興行の「えらい鼻息」が気になりました。ま、松本人志が才人なのは間違いないです。で、松本にえらく沢山の人がぶら下がってるんだなぁ、と今更ながら興行商売の原始的祝祭性を痛感しました。
いや、吉本興行が松本に全体重預けて寄っかかってるってゆー意味ではありません。つーか、昨今の吉本は電通を蹴って入社的な強者がいたりする気配で、鬼のようにシゴトも出来そうですし。
で、「しんぼる」、吉本的にもプロジェクト組んで社を挙げて大々的にバックアップ体制とってるはずです。配属された猛者社員もキビキビとシゴトやってること疑いません。
けど、この「しんぼる」って映画、ぼくの印象だと正味そんな鼻息荒く、人や金を割くようなテイストでないと思えたのです。
なんちゅーか、結局松本のアホな発想だけなんです。彼は絵づらのトーンやアングル的なもんに全然興味ない。アホ発想だけで世界に挑むスタンス。バックアップは必要だけど、「えらい鼻息」のそれは要らんのじゃないかと。
10年前のアホな社員連中なら「もーついていけん」と、松本、適当に放っおかれたでしょう。けど、今どきの吉本の辣腕社員は、目をギラギラさせて「しんぼる」の興行的成功に邁進するのです。
けれど、吉本総力的なそうした「売ったるで!」的意気込みが、映画「しんぼる」のテイストとまるっきりかけ離れている気がします。こういう「えらい鼻息」って結局自己満足なプロモーションでは?と危惧します。連中は、「吉本的には最善を尽くした」と乾杯するでしょう。けど「最善」は、作品に寄り添ってあるべきじゃないか、と。
ま、松本当人にしても、吉本と組むことは金銭面的にも人間関係的にも楽なんだと思います。けど吉本であるがゆえに「松本主演」が固定されてしまった感が拭えんなぁ、というのがぼくの気分です。
いずれ松本作品に見合った体制が成り立っていくこと期待します。ま、なんだかんだ言いましたが、ぼくは全然楽観的です。
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