○最近買った本 - 酒井順子儒教と負け犬」
(講談社 ISBN:9784062150477)


本書「儒教と負け犬」は、ブームを巻き起こした「負け犬の遠吠え」の続編のテイ。内容は「遠吠え」以降の負け犬の状況と負け犬発生の社会背景を探るがお題目の、女子トーク・ルポ。
近ごろの女性は早く結婚するようになったのではないか。
と酒井は冒頭つぶやく。
酒井小耳情報によれば、今の若いコたちは高望みせず、学生のとき知り合った「身の丈」の彼氏と結婚しちゃうのだそうだ。また、晩婚化、少子化に拍車がかかるなか、出産はセレブなタシナミの空気もうまれつつあるとか。
もはや独身貴族なんて死語の気配ムンムン。ま、要するに、負け犬を取り巻く状況は、サイアクとは言わないまでも、かなり「暗雲立ちこめている」っぽい。つーか、「遠吠え」当時の酒井にしてみれば、自立した女の余裕として「吠えた」つもりだったと思うが。。。
少子化。酒井は、出生率の低下の要因のひとつに「女子の晩婚化」を考えているようだ。で、お隣、韓国もニッポン並の少子化が進行中だそうで、酒井はここに晩婚女、韓国版「負け犬」のニオイを嗅ぎ付けた。
つまり、本書タイトルにある儒教とは、これから儒教が流行るのよーとかそういうコトじゃなくて、亜大陸極東の晩婚女子の背景に儒教の影響があるんじゃないか?と筆者は睨んだということ。
ニッポンの「負け犬」、韓国の「老処女」、そして儒教発祥の地・中国の「余女」。かくして、三か国の結婚しない女たちを巡る旅が始まった。
儒教とは、またエラいもん出してきたなぁって思ったが、案外うまく酒井コラムになってる。腕力あるね。読み終え次第、感想書きます。



儒教と負け犬
儒教と負け犬酒井 順子

講談社 2009-07-01
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