○新米番記者は見た!政治部番記者のしょうもない実態


「官邸崩壊」で見事安倍総理のグズグズ退任を予想した気鋭のジャーナリスト上杉隆さんのとこ(参照)で興味深いブログを発見。
それは「北京・官邸趣聞博客」。書き手はサンケイ新聞の記者、福島香織さん。「ぺきん・かんていこねたぶろぐ」と読むもよう。香港、北京と中国畑を歩いてきた彼女だが、去年の9月なぜか麻生総理番記者に異動になったみたい。

http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/882883/
上記リンクの1月22日付のエントリー「雑談?いつまでたっても慣れない総理番のお仕事」はまさに秀逸。部内者から観た「番記者の生態」を暴露したルポルタージュっといっ体裁が笑ってしまう。いやたぶん、福島記者に悪気はない。記者としてこれまで身につけた嗅覚が、番記者という対象をロックアップしてしまったという感じ。
つーわけで引用。

■というわけで、麻生番記者は麻生さんに肩入れし、小沢番の記者は小沢さんに肩入れする傾向が強い。よって野党の政治家の番は、野党の視点から、与党の政治家の番は、与党の視点から、と、集めてくるネタのスタンス、方向性が違う。一般に政治記事で一番読まれる内幕ものは、そういういろんな義理人情にしばられた番記者たちの、違うスタンスのネタを総合して、キャップとかサブキャップの人がまとめる、という形になることが多い。


■で、自分の番をしている政治家が出世(?)すれば、その番記者の政治部内でのポジション(?)もあがる傾向にある。麻生番の人は、麻生さんが政調会長であったときは政調会長番、幹事長のときは幹事長番となる。麻生さんが総理になると、麻生番記者が官邸キャップになることが多いかもしれない。官邸キャップとは官邸発のニュースの責任をにない、出稿方針にも最も影響力をもつポジションで、麻生番が官邸キャップになると麻生政権に擁護的な記事が多くなる、かもしれない。


うむーなるほどー。戦後の保守合同による55年体制とか民社党みたな中道とりこんだ自民中心政権下、その番記者上がりが出世街道まっしぐらだったというコトだね。
つーか、それは報道人でなくて、茶坊主だよね。
で、更に妄想たくましくすると、いままさに福島記者に総理番のおハチがまわってきてるってゆーのは、支持率18パーセントな逆風さなか、俺がやりたいと手をあげる猛者はサンケイ政治部にはいなかったのかも。。。

■ 入社したてのころは、記者は権力と対峙できるペンという武器をもっていると教えられ、権力におもねらないことこそ、記者の矜恃と教えられた。で、中国で、その教え通り、みずからの信じるところをやってみたら、えらい人に迷惑もかけたし、しかられもした。あんたら、言うてたこととえらい、ちがうやんか、と内心思ったが、結局、権力との付き合い方のかげんの問題なのである。

わはは。懲りないというか、福島記者、またえらい人に叱られそう。。。