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○小沢昭一的

Variety Japan,「自ら厳選17作を特集「小沢昭一　僕の映画史」開催　５・31〜６・13　ポレポレ東中野」
http://www.varietyjapan.com/news/movie/2k1u7d000001byff.html

有象無象（うぞうむぞう）の娯楽作品にこそ、彼の真骨頂があふれ出ていた。小心ながら不気味な存在感、出番は少ないのに、場面を一気にさらってしまう演技の凄み。思わず笑ってしまうような素っ頓狂な表情もユニークで、主役を食うというより、どこにいても小沢昭一なのだった。

　今回の17本には、極めつきの代表作である『「エロ事師たち」より　人類学入門』（1966）、『競輪上人行状記』（63）、『「経営学入門」より　ネオン太平記』（68）や、渥美清や森繁久弥、フランキー堺らと共演した『スクラップ集団』（68）、『社長学ABC』（70）、『幕末太陽傳』（57）、『牛乳屋フランキー』（56）といった作品群が並ぶ。

　今回の特集を企画した劇場側は、「少し浮ついた感じの昭和ブームが見える昨今、小沢さんの作品を通して、つくられた昭和からは決して見ることができない、ど迫力の昭和を感じとってもらいたい」という。

「続・背景天皇陛下様」での小沢の中国人役怪演を、小林信彦は「日本の喜劇人」でピックアップしているが、俺的にはいまひとつピンとこなかった。けどこの企画、「小沢昭一　僕の映画史」は気になるね。

日本の喜劇人 (新潮文庫)
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空前のお笑いブームのせいか、小林信彦の喜劇人レビュー著作が定本版として刊行された。お笑いイバラの歩む、キングコングの西野は当然即買い（のはず）。