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○気になる新刊
◇山田奨治「禅という名の日本丸」
(弘文堂 ISBN:4335551010)
井上章一が日経の夕刊(4月28日)で、推していたので、気になって検索。弘文堂hp、山田奨治「禅という名の日本丸」紹介ページより引用 。
http://www.koubundou.co.jp/books/pages/kbn3670.html
日本文化を、日本人自身がどうイメージしてきたか?
「弓道」「石庭」「禅」という日本文化の代表的な題材をもとに、意表をつく視点から日本人のセルフ・イメージを探る。
日本文化論の古典として、いまなお読み継がれる大ロングセラー、ヘリゲル著『弓と禅』。誤解ともいうべき「日本文化」のイメージを世界中に流布させた「名著」は、どのように作られていったのか? ヘリゲルのナチス時代の資料をも発掘しながら、真相にせまる知的発見の書。
日本文化の情報がどのように外国に伝わり、それが日本にどのように環流して、日本文化そのものを組み替えたかという本書のテーマを、著者は、龍安寺の石庭についても論じ、日本を代表する知識人たちが、訪れる人もまばらな寂れた庭を、世界的に「有名」にしていったプロセスとして描き出す。
鏡に映った「日本人」を追究する、知的エンターテインメント。読み出したらとまらない。
外国で育まれた日本に対するイメージが再び日本の地を踏むとき、従来のセルフイメージにどのような影響を及ぼすか、セルフイメージはどう組み変わったかっていう点が、著者の関心なのかな。
井上章一ファンだけでなく、もっと幅広い読者にアピールしそうな予感。
禅という名の日本丸 山田 奨治 弘文堂 2005-04 売り上げランキング : 175,432 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
山田氏の別の本もとりあえず。
日本文化の模倣と創造?オリジナリティとは何か 山田 奨治 角川書店 2002-07 売り上げランキング : 68,790 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
情報のみかた 山田 奨治 弘文堂 2005-04 売り上げランキング : 99,820 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
模倣と創造のダイナミズム 山田 奨治 勉誠出版 2003-02 売り上げランキング : 81,992 Amazonで詳しく見る by G-Tools |