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○気になる新刊
◇中沢新一「モカシン靴のシンデレラ」
(マガジンハウス ISBN:4838715676)
アマゾンより紹介記事引用。
出版社 / 著者からの内容紹介
有名なシンデレラのストーリーは、実は古今東西で450種ものヴァリエーションがあった! なかでももっとも純愛度が高い北米インディアン・ミクマク族版のストーリーを、素敵なイラストとともに大人向け童話にした一冊。究極のラブストーリーの誕生!出版社からのコメント
王子様は、姿も見えない狩人だった、
舞踏会はなく、嫁入りの試験があった、
魔法の杖は、貝殻の数珠だった、
12時の鐘は鳴らなかった、
そして、ガラスの靴は、モカシンだった…
ネイティブアメリカン好きな人だよなぁと思う。
「カイエ・ソバージュ」発売記念の講演の聴きに行ったときも、関東武士もインディアンのような部族として捉えているふうな話しぶりだった。
俺は、中沢の新人物往来社的その風変わりなものの見方がちょっと好き。なかなか学者先生は言わんことを言うって意味で彼は天使のようだ。
以前にも書いたが、大方の評価が決まった作家の本は売ってる側としては、あまり魅力を感じない。世間的な評価が定まらないという状態はある意味、本人の思想や考えが発展途上にあるということだと思う。
つっこみドコロ満載な方が前途は有望に思える。ま、可能性だけで終わる場合もあるわけだけど。
冗談なのか本気なのかという部分で、中沢新一ってひとは、大変本屋的に売りがいのある作家の一人だと思う。
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