タモリライブドア
http://www.nikkansports.co.jp/ns/entertainment/f-et-tp0-050323-0030.html

まとまった資金があって、ラーメン屋をやりたいとおもったら、ラーメン屋は開店できる。繁盛するかどうかは分からんが、とりあえずラーメン屋は開店できる。
ところがラジオ局、テレビ局はカネがあっても開局できない。ゆえにライブドアは既存の局の筆頭株主として参入を目指すのだと思う。
逆さにいえば、放送事業への新規参入がラーメン屋なみに簡単であれば、ライブドアニッポン放送の株など買う必要はなかった。
ニッポン放送側は堀江社長のやり口に憤然としている様子だが、じゃあ、株など公開するな、というハナシじゃないか。

殊能将之の日記2005年3月後半で、タモリらの番組降板の動きについての記述より引用。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/index.html

その意味ではポニーキャニオン社長が言っていたように「義理と人情が大切」なのかもしれない。
 もっとも、実際に会ったことを重視しすぎるのも問題で、山田宏一がベルトラン・タヴェルニエの映画を見ないのは、本人がすごくいやなやつだかららしい。確か「あんなやつにいい映画が撮れるわけがない」と断定していた。これもどうかねえ。作家は作品さえよければ、本人がいやなやつでも全然かまわないと思うんだが。


実質的に新規参入が不可能な放送界というのは、はなっから新しい仲間を迎え入れようという気持ちのない集団である。
かりにライブドアラジオ局が開局できていれば、新たな感性のラジオ人と タモリが人情を通わせるようなよい番組をつくる可能性だってあるはずだ。
いま、放送人がやるべきことは、堀江氏への心情的な憤まんを口にすることでなく、 放送事業の門戸開放に真剣に向き合うことだと思う。