○レヴューの語り口

池谷伊佐夫著「神保町の蟲 新東京古書店グラフィティ」(東京書籍)は、心情本屋の俺的にも確かに気になる本だが、もっと気になるのは退屈男さんのレヴューの語り口。
以下、退屈男と本と街,〈驚異の〉古書店店内見取図より引用。
http://taikutujin.exblog.jp/1325896

ぼくのばあい、「古書」というほどのものはまず買わないし、目録で注文もしたこともなく、せいぜい絶版になった文庫本を買うくらいの、ごくあっさりとした「古書店・古本屋」とのつきあいだ。神保町にも、年に一〇回、行くかどうか。
 だけれど、お店を覗くのは好きだし、そこに本があるだけでホッとする。また、古書の世界にドップリ、というひとたちの生態を知るのも、じつに愉しく、驚かされることばかりだ。


神保町のヘビーユーザーではないけど、店をのぞくのは好き、というセルフイメージの提示が、自然な感じで展開されているが、無意識に出来る技ではないよね。脱帽。