○偽物
パルプ・フィクション」。ジョン・トラボルタがボスの女房(ウマ・サーマン)のお守り役を仰せつかい、往年の映画スターのそっくりさんだらけのレストランで食事をするシーンがある。
川本三郎の映画コラム集「クレジットタイトルは最後まで」(中公文庫 SBN:4122037603)収録、<タランティーノはジャンクフード趣味>より引用。

そこで「おっ!」と驚くのは、マミー・ヴァン・ドーレンのそっくりさんがいること。はじめはジェーン・マンスフィールドのそっくりさんかと思うが、トラボルタが
「あれはマミー・ヴァン・ドーレンだ」と訂正してくれる。
マミー・ヴァン・ドーレン!この名前を聞くのはほとんど三十年ぶりといっていい。
私が中学生のころ、一九五〇代に、マリリン・モンローのそっくりさんのジェーン・マンスフィールドの、そのまたそっくりさんとして、ユニウ゛ァーサル社が売り出したブロンドのグラマーだ。

怪獣に喩えるなら、ゴジラにそっくりのアーストロンにそっくりのゴーストロンってことか。