○巨匠と不肖。


NHKでやってた「ふたり「コクリコ坂・300日戦争〜宮崎駿×宮崎吾郎〜」」を観た。
ゼロから作っていくというアニメ稼業のシンドさ。「才能」という一言で片付けられない駆り立てるもの。息子への愛情。親バカの露呈。
宮崎駿のたたずまい、もはや怪獣の域。これは息子をスズキにとられ、しぶしぶヤツの言いなりになっている怪獣ミヤサンのドキュメンタリーなのかも。つまりスズキが怪獣にかみ殺されるってオチか。。。
地震やら原発やら菅政権やら。絶望的な現実を糧に、怪獣ミヤサンはこれからも新しいアニメをつくるだろう。それは強く確信できた。そして吾郎は強い。父の背中の永遠的な遠さを意に介さない図太さは、「驚異的」という形容動詞がうってつけだと思った。