○端折り、編集の力、オタク=黒人


志ん生「決定盤 志ん生落語集(2)」収録「化物使い」を聴いた。コレは面白い。林家彦六バージョン(「古典落語の巨匠たち」(9)収録)より、こっちがイイ。彦六の実直さが完全裏目志ん生の端折り加減に冴えを感じる。志ん生はその冴え一本で落語渡世を生きようとしたのかも。無謀っていうか、バカというか。剛毅だねぇ。

「アフロ・ディズニー」読み中。菊地と大谷コンビによる大学講義ものの第二弾。メチャメチャ面白い。
これほど疾走感溢れる読書体験はないな。なんちゅーか未来から来た二人のオッサン、そのふたりの運転する未来っぽいクルマ乗せられてアチコチ連れ回される感じ。最初車輪で走ってるんだけど、そのうち浮いて飛ぶ的なね疾走感。うわっ未来やでぇー的な。
よく分からんけど街道を走ってるんだよね。サイレント映画とかポチョムキンとか東京ガールズコレクションとか村上隆とか手塚治虫とか。そういう風景、それらがバンバン車窓の横を通り過ぎてくわけ。走馬灯のように。
あっ、野球のボール。松坂に高速スライダー投げられたときに、そのボールが感じるだろう多幸感。そんな感じ。ひゃっほー!!


アフロ・ディズニー
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