○今読み中  ー 菊池良生 「傭兵の二千年史」
講談社 ISBN:9784061495876


血湧き肉踊る一冊。傭兵目線のヨーロッパ中世史。ニッポンでいう下克上的な混沌から、あらたな枠組みが出来る過程を、傭兵に焦点して語った欧州中世史。野蛮悪辣パワーの台頭と、権謀術数のエグさが、グサっと刺さる。
この新書、日本中世史の藤木久志の関連でゴソゴソ漁って出くわした。藤木、菊地のおふたりはウマが合うのか、お互いの本でその洞察を紹介したり、自説支援に用いたりしている。
いやー、欧州中世ってニッポンの中世そっくりやね!的倒錯的冗談も飛ばしたくなるわけだけど、確かに妄想ふくらむ、イースト菌本であることは間違いないね。


傭兵の二千年史 (講談社現代新書)
傭兵の二千年史 (講談社現代新書)菊池 良生

講談社 2002-01
売り上げランキング : 62936

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
戦うハプスブルク家―近代の序章としての三十年戦争 (講談社現代新書)
ヨーロッパの傭兵 (世界史リブレット)
中世ヨーロッパの農村の生活 (講談社学術文庫)
中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)
神聖ローマ帝国 (講談社現代新書)




【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))
【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))藤木 久志

朝日新聞社 2005-06-10
売り上げランキング : 15216

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
飢餓と戦争の戦国を行く (朝日選書)
戦国の村を行く (朝日選書)
百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)
〈歴史・時代小説ファン必携〉【絵解き】雑兵足軽たちの戦い (講談社文庫)
土一揆と城の戦国を行く (朝日選書)