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○今読み中 ー 菊池良生 「傭兵の二千年史」
(講談社 ISBN:9784061495876)
血湧き肉踊る一冊。傭兵目線のヨーロッパ中世史。ニッポンでいう下克上的な混沌から、あらたな枠組みが出来る過程を、傭兵に焦点して語った欧州中世史。野蛮悪辣パワーの台頭と、権謀術数のエグさが、グサっと刺さる。
この新書、日本中世史の藤木久志の関連でゴソゴソ漁って出くわした。藤木、菊地のおふたりはウマが合うのか、お互いの本でその洞察を紹介したり、自説支援に用いたりしている。
いやー、欧州中世ってニッポンの中世そっくりやね!的倒錯的冗談も飛ばしたくなるわけだけど、確かに妄想ふくらむ、イースト菌本であることは間違いないね。
傭兵の二千年史 (講談社現代新書) | |
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