○意思、駒、連鎖   ー 寄藤流将棋極意   


・「オトコの本棚」 ー 第8回 寄藤文平さん
http://www.webdoku.jp/hondana/hondana_8.html


イラストレーター、寄藤文平さん。
JTの「大人たばこ養成講座」(参照)やビオフェルミン下痢止め(参照)、R25表紙(参照)等々、引く手アマタの売れっ子だ。彼の名前は知らずともそのイラストは日常のどこかで目にしているはず。
寄藤さん、Web本の雑誌のインタビューによると、けっこうな将棋好きらしい。
かなり強そうだ。が、今回のそこは肝でない。
注目すべきは、インタビューの受け応えの端々からうかがえる寄藤流将棋観だ。

「将棋の一手はいわば、『自分はこう考えている』という意思表明です。次の一手はその意思をつなぐものでなければいけません。一手一手ではなく、手と手のつながりで考える。その感覚とビジネスのセオリーはどこか通じるものがあります。

うむー、なかなか含蓄のある発言。戦略に基づいた戦術としての駒のコンビネーションっていうことか。野球でいえば投手の投球術に相通ずるもんがあるね。インコースを打者に意識させておて、アウトコース低めで三振みたいな。
手と手のつながり。。。。俺、出来て。。。。ないな。

将棋にはホント、人柄が出ます。自由に動かせる駒の数を増やすことに熱心な人もいれば、一つの駒の質を高めることにこだわる人もいるし、盤上のフォーメーションを重視する人もいる。自分の考え方の癖を知る意味でも、将棋はおすすめですよ

えーっと、攻撃重視か守り重視か。あるいは攻撃の場合の場合、ある特定の駒を重用するか否か。将棋を指す上でのクセや好みといった棋調(?)は、人柄の反映であると仰ってるわけですな。
パソコンに蓮チャンで負けたりすると、大山名人譲りの中飛車を繰り出す俺は、なるほどフォーメーション重視派かも。。。いや、寄藤さんの将棋観、単なる将棋心得ってもんじゃなくて、人生指南のエッセンスが凝縮されてますな(照れ)。
将棋は人柄を写す、か。なんだか指すのが恐くなってたヨ。



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