○情報伝達、潜むワナ


おなじ職場の波多野氏(仮名)はハスキーボイスの男性。面と向って会話する分には差し支えないが、電話口での応対で難渋しているのをしばしば目撃する。
「わたくし○○の波多野です。。。いや、はたの。。。はぁーたぁーのぉ!」
そんなやり取りがしょっちゅうにある。週2、3回ペースか。
ハスキーな声質もあると思うが、「もっと肚から声だせば?」と思う。
伊集院光。テレビではアレだが、ラジオとなると水を得た魚の如く縦横無尽、変幻自在の話術で狂気世界を覗かせてくれる素敵なオッサン。「ラジオ界の赤い彗星」と異名(?)の天才ラジオ・パーソナリティたる伊集院だが、以前ラジオで喋っていたトークまめ知識に「やっぱプロだな」と唸らされた。
伊集院によれば、番組タイトルコール「伊集院光 深夜の馬鹿力」の名前部分を、「いっじゅういんひかる」と敢えてツンノメリ気味に録音していると。
そのワケは、普通に「いじゅういんひかる」と発声すると、アタマの母音「い」が聞えなくて「じゅういんひかる」に聞えちゃうのから、とラジオトークのをいろはを開陳していた。
「わたくし○○の波多野です。。。いや、はたの。。。はぁーたぁーのぉ!」という波多野氏毎度の電話応答を聞くたびに、伊集院あのトーク心得を聞かせてやりたいって思う。おそらく波多野氏のヒョロヒョロなハスキーボイスだと、「波多野」のアタマの「ハ」は強く発声しないかぎり、「タノ」に聞えちゃうのかも。
「波乗りのナミに、多い、野原のノで、ハタノです」って具合に漢字込みで音の伝える手もある。つーかさ、毎度毎度同じ自分の苗字聞き返されるってどーよ?ここは奮発してハキハキいこうぜ!電話なんだし。

今日の夕飯はラーメン。成増南口すずらん通りの「ラーメンめぐり館 」というチェーン店。
めぐり館という名前は、味めぐりが出来る店ですよ的な意味合い。北はサッポロから南は熊本ラーメンまで網羅、ソコココのご当地ラーメンが食べられマスというのがココのウリ。
生ビールと喜多方ラーメンを注文。店員はいつもの奴でなくて、17、8歳のバイト女子。
ビールをグビグビやりつつ、本郷和人「武士から王へ」をパラパラやる。グビ。またグビ。そしてグビっ。。。アレ?いつもよりラーメン遅ぇなぁ、客がいつもより多いか?そんなこともないなぁなんて思ってるトコロに「お待たせしましたー」と、バイト女子がやってきた。
出されたラーメン、キタカタでなくてハカタだった。。。俺もダメじゃん!!



武士から王へ―お上の物語 (ちくま新書)
武士から王へ―お上の物語 (ちくま新書)本郷 和人

筑摩書房 2007-10
売り上げランキング : 26278

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
天皇はなぜ生き残ったか (新潮新書)
人物を読む 日本中世史―頼朝から信長へ (講談社選書メチエ)
新・中世王権論―武門の覇者の系譜 (人物選書)
枢密院議長の日記 (講談社現代新書)
バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5)