○13日(金曜)、上杉隆講演会のために神保町の三省堂に出かけた


ぼくのヤスlogは一応読書・古本系に分類されるだろうが、東洋屈指の古本街神保町にはなかなか足がむかない。そもそも古書店が扱う高価な本にあまり興味ないから、キホン縁がない。あと、神保町は目利きなので、中公文庫や旺文社文庫なども割高な印象をうける。
そういうわけで、今回も古本街スルーして、一目散に三省堂へ。最新著書「宰相不在」販促のイベントである上杉さんの講演に聴きき馳せ参じた次第。
お話は、小泉さんの「笑っちゃう」発言を枕に今後の政局展開的な読みを披露しつつ、記者クラブの弊害のアレコレをダメオシ的に語る内容。
麻生内閣発足前後、マスコミがさかんに報じた冒頭解散は実現されなかった。つまり誤報だったわけだが、これを誤報と認めず、「早期解散」、「年内解散」、「年明け解散」という具合に修正的な報道でマスコミはうやむやにしてきた、と上杉さん。で、そんな自分のミスをミスと認められないマスコミの筆に、迫力ある政治の失策追求ができないのは当然、とのこと。
なるほど、上杉さんが著書やラジオなどで早期解散報道をウルサく追求する意味がわかりました。
あと、記者クラブのシステムは、取材対象と記者が仲良し化の温床とのハナシが面白かった。
かんぽの宿問題の記者会見の場で、某新聞社の社会部の記者がオリックスの担当者をガンガン締め上げて帰ったあとに、「どこの記者だよ、まったく」!と毎日の経済部記者氏。すると「毎日、毎日」と周りからツッコミが入って、ドーモスイマセンでしたと毎日経済部記者氏が恐縮するというオチ。
経済部記者クラブオリックスは仲良しで、都合の悪いことは聞かないのが暗黙の了解とされてるわけですな。
講演は一時間ほどで終了。いやーオモロかった。その後、二階の文庫コーナーをぶらぶらしていたら、閉店のアナウスが。。。え!20時に閉店なの。イベントで客呼んで、何冊か買わせるとか、そういう作戦ではないのかな。つーか、三省堂みたいなナショナルチェーンがいまどき20時はちょっとありえんという気がするが。えっ、ナニナニそもそも神保町に人がいないって?!。


宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く
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