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○最近買った本
•森達也「悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 」
(岩波新書 ISBN:9784004309826)
•笹公人「念力家族」
(インフォバーン ISBN:9784901873253)
念力家族
•カレル・チャペック「スペイン旅行記」
(ちくま文庫 ISBN:9784480422965)
☆新刊書店で買ったもの
•矢野絢也「闇の流れ 矢野絢也メモ」
(講談社+アルファ文庫 ISBN:9784062812375)
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金正日の正体 (講談社現代新書 1953)
•安房直子「春の窓 安房直子ファンタジスタ」
(講談社X文庫 ISBN:9784062865784)
春の窓 安房直子ファンタジスタ (講談社X文庫 あL- 1 ホワイトハート) 安房 直子
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•片岡義男「ナポリへの道」
(東京書籍 ISBN:9784487802838)
ナポリへの道 片岡 義男
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矢野絢也「闇の流れ 矢野絢也メモ」。著者の矢野は元公明党書記長。いわゆる社公民路線を支えた政治家で、今は政治評論家。なんか色々悶着があって、学会を脱会したもよう。
昨今、彼を証人喚問し、それをテコに池田大作を国会に引きずり出そうという野党側の作戦があるようで、そのため、にわかに時の人となっている。
本書は文藝春秋より1994年に刊行された親本に加筆した・修正したもの。今この時期の文庫化というのは、「時の人」・矢野に便乗したものと言える。内容は、矢野の良くも悪くも政治屋的な資質を反映し、政治裏面史のといった風情がただよう。
角栄の後押しを得た中曽根内閣下、権力簒奪の派閥抗争の狼煙があがる。田中派内勉強会「創政会」を結成で事実上の竹下派の旗揚。かたや、この田中派の分裂に乗じ、二階堂進を擁立し完全に角栄の神通力を削ごうと企む公明党とその他野党のうごき。民社党・佐々木良作、福田赳夫、佐藤「越山会の女王」昭子、金丸、小沢一郎等など、矢野が見聞きした肉声を活写。80年代日本政界版三国志ともいうべき手に汗握る壮絶な権力闘争の駆け引きが甦る。べらぼうに面白い。
安房直子は童話作家。吉田戦車的なにおいのするファンタジック作風がすばらしい。私は大学生時代に彼女の作品を知って大ファンになった。92年に病気で他界した。50歳の若さだった。残念だった。
だが、没後も作品人気はおとろえず、2004年に偕成社から「安房直子コレクション」全4巻が刊行されるなどで話題となった。そして、かつて安房直子作品を文庫化していた講談社が、X文庫のレーベルで安房直子を再発。いやー、即買いですがな。表紙カバーイラストは100パーセントオレンジ。
「ナポリへの道」。大好きなヨシオ本で最重要なんだが、全然手がつけられない。