○いまこそ中国にNOと言え、慎太郎!


毎日.jp,「聖火リレー善光寺返上…石原都知事「立派な姿勢」」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080419k0000m040119000c.html

 16年夏季五輪の招致を目指す東京都の石原慎太郎知事は18日の定例会見で、長野市善光寺が「チベットの人権問題」などを理由に北京五輪聖火リレーの出発地を返上したことについて、「立派な姿勢ではないか。同じ仏教徒に対するあわれみ、共感、一種のプロテスト(抗議)として拒否したのはむべなるかなという感じがする」と述べた。


くだんの善光寺の選択を讃えた東京都知事だが、どうもコメントに覇気がない。これまでの都知事なら、善光寺のトッピックを枕に訊かれてもない、アメリカや中国などの覇権主義になんでもイエスとは言わないぜ!というお得意の主体性あるニッポン節をぶつはずが、今回これは炸裂しなかった。
実は都知事のとこへ、北京五輪の招待状が届いているらしい。どうやら都知事、中国の東京五輪協力というエサにつられ、この招待をうける意向であるようだ。
東京五輪実現とチベット弾圧問題。これを天秤にかけた都知事は、東京五輪のほうが目方が重いみているのか。。。屁っ放り腰な追従外交からの脱却提唱こそが石原慎太郎の真骨頂だが、今回はイエスと言ってしまうのか。
この招待をうければ、中国側は普段五月蝿い慎太郎を黙らせ、彼が馳せ参じたイメージをマスメディアで大きく喧伝できる。逆にいえば、中国に馳せ参じるというイメージは、慎太郎に東京五輪の幻と引き換えに政治家としての大事な支柱を失わせかねない。
NO!と言える日本。人権思想というグローバルな規範を盾に、チベット政策に抗議し招待状を破り捨てるくらいの気概あってこそ、慎太郎の念願は理念を獲得し、世界に届くのではないか。また、開催国の国威発揚的な側面もあるオリンピックだが、戦後のガムシャラな経済復興期を経たこんにちの日本で五輪開催にどれほどの意味があるのか。
慎太郎よ、NO!と言える日本人よ!東京五輪チベット弾圧を天秤にかけている場合ではない。いま真に問われているのは、政治家石原慎太郎の鼎の軽重だ。


YouTube,「3/21石原都知事会見 - チベット問題・北京五輪
http://www.youtube.com/watch?v=-FbKvOaialE