○隠喩としてのフットボール


今週はラジオの聴取率調査週間。わたしがよく聴いているTBSラジオお昼の看板番組「ストリーム」は、これまでのクイズ出題方式をやめ、曜日ごと特別企画とブルーレイディスクレコーダープレゼントの二段構えでのぞんだ
本日、火曜日の特別企画は「町山智浩とゆかいな仲間たち」と題し、海外各国に住む日本人が電話でご当地の面白ニュース、珍事件で喋るというもの。町山さんのアメリカからの電話コラムがオオトリという趣向。
中国、シンガポール、南ア、ブラジルなど、日本人もずいぶんいろんなとこで暮らしているんだね。北京在住の女性が報告した五輪直前の北京のトイレ事情レポがよかった。

きのう月曜日の特別企画は「THE オヤジイズム」と銘打ったインタビュー特集。小西克哉吉田豪佐々木敦の三人のオヤジが、今もっとも旬な人物にハナシを訊きにいくというもの。佐々木敦鈴木慶一インタビュー、吉田豪ナイナイ岡村。小西のインタビューだけなぜか二本立てで、小沢一郎の懐刀・平野貞夫さんと絶叫サッカー解説でおなじみの松木安太郎
小西と佐々木のインタは録音したものを部分的にかいつまんで紹介する式で、吉田豪は、雑誌「キング」の取材で岡村にインタビューしたときのこぼれバナシや印象を語る方式。
番組がいつもにまして盛りだくさんで時間がおしたため、吉田豪は岡村情報を全部しゃべれずじまいだった模様。至極残念!!
小西の松木インタビューは、本人の解説スタイル中心のもので、サッカー日本代表や監督交代人事ついてのハナシは録音で聴けずじまいだった。吉田豪に不自由な思いをさせるくらいなら、松木のインタビューなんかカットしてもよかったんじゃいないか。
このインタビュー企画をサッカーに喩えるなら、平野貞夫松木安太郎ナイナイ岡村鈴木慶一という「黄金の中盤」が陣取るあのジーコ時代の代表の布陣を彷彿させる。軸は断然吉田豪ナイナイ岡村インタビューなのだから、松木インタビューは外してよかった。
重ねていうが、月曜のファンタジスタ吉田豪だ。インタビュー特集じたい、吉田のコラムありきのものだし。小西はメインパーソナリティーとして「水を運ぶ役」に徹すべきだった。サッカー通の小西にしてこの体たらくだ。嘆息。