トニー・スコット監督「デジャヴ」


去年観た「ドミノ」のMTV的な手癖が性にあわなかった。今回はあまり期待せずに観た。それがよかったかも。
しょっぱなからスコット節が炸裂していたため、嫌な予感がした。がそれも杞憂だった。
デンゼル・ワシントンは爆弾事件専門の捜査官。その卓抜した捜査手腕を買われ、彼はFBIと合同捜査を行う。
この映画の要であり、FBIとの合同捜査という流れで登場する近未来な装置は、よくよく考えると???だが、トニー監督はコレを見事な映像さばきで描ききった。その腕前はやっぱ相当なものだ。
装置を操る男役にバル・キルマー(相当肥えてないか!)。彼はトニーの分身でもある。というか、「デジャブ」はトニー・スコットによる自己パロディの要素があると思う。嫌な予感がした映画冒頭部分も周到な前振りなのかもしれない。
例の装置の仕組みはツッコミだすとキリがないので、「お約束」として受け流したほうが愉しく観れる。

映画「デジャブ」公式サイト
http://www.movies.co.jp/dejavu/