○自筆原稿流出、村上春樹さん「一種の盗品」と問題提起
http://www.asahi.com/national/update/0310/TKY200603090524.html


本の人生 本との人生 末端古本屋雑記帳,「村上春樹ヤスケンについて」より引用。
http://masdart.exblog.jp/3670635/

今回、村上春樹が文春誌上で安原顕を告発した裏には、昨今古書業界などに出回っている彼の直筆原稿流失事件がある。その犯人がヤスケンしか考えられないと言うのだ。
だが、そもそも原稿とは誰に所有権があるのだろうか。


その人が信用できるかどうかを判断する場合、その人が私の郷里にいそうなタイプかどうかで判断するときがある。文藝春秋本誌をまだ読んでないが、もれ聞こえるところに拠ると、村上は私の郷里的価値観から程遠い人のように思う。
沖縄的価値観とは何か?
それは、職場や取引先や那覇や本島南部や門中や母方の親戚連中や同級生や常連居酒屋の飲み仲間、ビーチパーティー仲間などの島に張り巡らされたマルチレイヤー(多層)型の人間関係を基盤とした、分散式人格を形成する逃げ道だらけの(風通しのよい?)問題解決の知恵をさす。

ヤスケンがいかに文壇的であろうと、村上に対して憎悪を噴射しようと、生原稿が村上の物のあることの根拠にはならない。
「本の人生 本との人生 末端古本屋雑記帳」のmasdart.corp氏が示唆するように、法律を振り回すのでなく、村上やヤスケンもその恩恵にある(あった)この国の出版業界の慣習がどのように「生原稿」を扱い、それはどういう風の吹き回しで決められてきたかを包括的に検討することが、フェアな見地ではないか。
文藝春秋の真価が問われる。



門中とは。。。。
http://www.culture-archive.city.naha.okinawa.jp/top/main/show_dinfo3.php?keyvalue=10049000