○「ユリイカ 2005年8月増刊号  総特集*オタクVSサブカル! 1991→2005ポップカルチャー全史」未読
(青土社 ISBN:4791701372)
http://www.seidosha.co.jp/eureka/200508s/


友人の(オタクVSサブカル号買ったヨというメールを貰ったことをきっかけに、オタクについて思案した。
オタクとは一体なんなんだろう?
「萌え単」、「電車男」、「ガンダム」、宮崎駿等など。本屋的な視点にたてば、「オタク」とは一過性の流行りだと思う。
けれど、サブカルを向こうに回し対峙する者としてのオタクというのは、あまり考えたことがない。
「オタク」と好意的にカテゴライズされる場合、オタクは「ものづくり」とか、「好きなこと」、「一生懸命」といった「プロジェクトX」の描く典型的技術屋のイメージと重なるように思う。
サッカーの実況中継で民放アナが「ファンタジスタ!」と中村俊介を形容するのも、彼の技量に対する評価であり、中村に対する巷の期待は「オタク」なるもの、好きが高じて身を立てられるほどに至った専門家へのリスペクトだという気がする。
一方、中田ヒデのチーム内での浮いた気配を察知し、彼へ対して盛りを過ぎたとする最近のマスコミ見解は中田のサッカー馬鹿でない反「オタク」的イメージと相まってより意地悪な度合いを強めていると感じる。
単刀直入に言えば、昨今言われる「オタク」といは「専門家」のことを指す。もう少し踏み込んで言うなら、画に描いたような専門家然とした態度のことだと思う。
好きなことに子供のように熱中し、そ例外には至って淡泊である「自由人」のそれである。
「オタク」がリスペクトされるのは、ある種の人間関係を超越し、その腕一本(技術)のみで世間を渡っていくように見える生き様のためだ。
むろんそんなのもんは幻想にすぎない。


ユリイカ 第37巻第9号?詩と批評 (37)
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