○今という歴史

極東ブログ 2005.05.15,「沖縄本土復帰記念日」
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/05/post_0137.html

私は若泉敬の精神はすでに異常なのではないかとまず思い、そして恥じた。そういえば、三島由紀夫の自決の際も佐藤栄作は同種のことをさらりと口にした。しかし、この狂気こそが正気なのかもしれない。当時イザヤ・ベンダサンは三島の檄文が理路整然としたのもであることを淡々と説明してみせた。小林秀雄はじっとその正気に耐えていた。大著「本居宣長」がその遺文から起こされていることはその結実でもあっただろう。

先日、文芸批評版元社長と話す機会があって、猪瀬直樹の「ペルソナ」面白いですと言いかけ思いとどまって正解だった。
佐藤栄作はさらりという言ってしまったが、司馬遼は三島の自決に何を思っただろうか。