○隠喩としての株式銘柄

「芸能人」というククリもどうかと思うが、漫才師、グラビアアイドル、歌手、司会者などの人気商売は人気こそが彼らの経済を下支えしている。
ケインズ株式投資美人投票に喩えたようだが、浮き沈みの激しい芸能商売は刻々とその価値が変貌する株の銘柄に似ているように思う。
注目のギター侍波田陽区株は堅調のようだ。笑い飯株。どうも実態より株価が高い気がする。雨上がり決死隊株。宮迫のホモっキャラは好きでない。ぐっさん株はやや低調。爆笑問題株は手堅いが今後の展開が分からない。分からないといえば、はなわ株。よく言えば「模様眺め」。ただ、はなわ関連株のガッツ石松が急上昇している。
ベテラン勢に目を転じれば、タケシ株やタモリ株は安定しているが、さんま株のような凄味はない。分からないのは落語家銘柄で、鶴瓶株をどう評価するか。はたまた横丁の若様、春風亭小朝株も意味が分からない。
いまふと思ったが、ナンシー関はテレビタレントの自らの株価の維持のための手練手管に注目した批評家だった。キムタク主導の「ぶっちゃけ」や岡江久美子の和製マーサ・スチュワート・イメージの導入に、ナンシーが猛烈に噛みついたのは視聴者である自分をあまりに甘く見ている小手先のイメチェンに連中が終始安住しているからに他ならない。なっ、薬丸。
もっか島田紳助株は額面割れって感じだ。
むろんその要因は紳助当人にある。しかし、その要因に過剰にマスメディアが反応しているように思う。笑い飯を悪くいうつもりはないが、彼らの現状の評価はあきらかにバブルであるし、「紳助の額面割れ」もある意味バブルだと思う。
マスコミ、ブンヤ連中には紳助の「暴力」に公憤を煽り、筆誅制裁する向きもあるが、よっぽど暴力的な権力の濫用に見える。
以前にも引用した日刊スポーツの梅田記者による署名記事だが、
http://www.nikkansports.com/ns/general/ns_column/ns_column-041108.html
一読すれば彼女が岡江や薬丸の株価維持のための小手先のイメチェンに容易に釣られる、あるいはヨン様ブームに胸躍らせるお茶間のおばちゃんと変わらない素直な視聴者であること分かる。もはやブンヤ魂は巷のヨン様に熱狂するおばちゃん魂と同値であるわけだ。これが筆誅を下すのだから、堪ったもんではない。
島田紳助株の今後はどうなるか?西武鉄道のように上場廃止もアリか。否、いまのこの安い時期に買って高値になるのを待つべきか。実はさほど好きな芸風でない紳助だが、賢明な視聴者なら「買い」であることは分かっているはずだ。

参考リンク:
美人投票
http://www.nomura.co.jp/terms/ha-gyo/bijintohyo.html