内田樹、腹黒説

内田樹が片山先生「セカチュー」をレヴィナスと「野菊の墓」が香ると与太を飛ばしているたので、それはないよなぁ的俺のツッコミに、
http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20041106#p4
なんと、朱雀さん(id:sujaku)からコメントを付けていただいた。
http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20041106#c
確かにタツルは変な人で、振られたハナシはなんらしかの切り返すのが礼儀だと思っているフシがある。
また、ハンカチは弁当箱しか包めないが、とてつもないでかい風呂敷なら地球をスイカのように包めるかもしれないという野望は、俺にもある。
でもいくらなんでも「セカチュー」とレヴィナスはちょっと。。。と俺は思う。
朱雀さんはそれは相田みつを風に「にんげんだもの」って言ってるのだよと指摘してくれた。で、にんげんだもの。。。とてつもないでかい風呂敷!
ただタツルはその辺の風呂敷使いではない。かなりの修羅場をくぐり抜けてきたか、あるいはもって生まれた才能か、彼はでかい風呂敷をさもサロンシップのように扱い、読者の琴線にペタンと貼ちゃうわけだ(いいのかそんな喩えで?)。
腹黒。。。というより腹黒的レトリックか。
方便ともいうな。
というわけで、腹黒レトリックを解剖すべく、内田の「期間限定の思想」(晶文社 ISBN:4794965494)を読み中。