○読みたくなる書評
岡崎 久彦「繁栄と衰退と―オランダ史に日本が見える」
(文春文庫 ISBN:4167362031
切込隊長LOG(ブログ)、『アシタハレノヒ三世』へ私のお奨め本など紹介
http://kiri.jblog.org/archives/001158.html

「神は天地を創造した。しかしオランダはオランダ人が作った」という神論のなかの無神論を内包しているところにあり、ヨーロッパの各民族のなかでもっとも先取の精神を持つ気風があり、その意味で加工&海洋国家日本の立ち位置と似ている部分もあります。

注意深く読むとほとんど投資の極意ではないかとでも思える内容がふんだんに盛り込まれています。もちろん、デイトレーダーのような経済実態やトレンドの動きをあまり気にしなくてよい投資方法を選択している投資家には利用価値がありませんが、私を含め長期投資を軸に銘柄選択をしている投資家にとっては読み取るべき深い思想が書き綴られているように思います。

客観的に言って長期投資を受けたい側の俺だが、この本は読みたいと思った。
先日友人と良い書評とはなにか?という話題になったが、結論に至らなかったな。
「読みたくなる推薦文」で良いと思う。読ませる書評は、丸谷才一毎日新聞に任せれば良い。