○買った本
関川夏央「昭和が明るかった頃」
(文春文庫 ISBN:4167519100)

いわゆるサユリストのおじさん連中は己がサユリストであることを開けっぴろげに語るが、そうした思い出話がこちらの琴線にふれることは皆無だ。
おそらくそれは、彼らが自分がなぜ吉永小百合ファンになったのか?という部分を忘れたままサユリストを表明できるせいだ。
 
http://www.bunshun.co.jp/book_db/html/7/51/91/4167519100.shtml

■内容紹介■
昭和三十年代、人々は映画の中に「明日」を夢見ていた。日活とそこに集ったスター達を通じ経済成長前夜の時代精神を描いた長篇評伝

昭和30年代。高度経済成長が緒についたとはいえ、巷には未だ貧しさが残り、社会は大規模な変質を強いられつつあった。こうした世相を最も色濃く反映していたのが映画であり、日活という映画会社と、石原裕次郎吉永小百合というスターだった。現代社会の原型を形成したこの10年間の時代精神を描く長編評論。解説・増田悦佐