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○重版の予感がするとカノジョはいう。
作品賞、監督賞など米アカデミー賞四部門で一等に輝いた、いま俺的にメチャメチャ観たい映画ナンバー１のコーエン兄弟「ノーカントリー」がついに来週末からロードショーされる。原作のコーマック・マッカーシー「血と暴力の国」、このあいだ本屋を点検したときには品切れていたが重版上がっている予感がしたので、退社後池袋で下車リブロに寄り、扶桑社文庫の棚前に直行。しかし獲物はナシ。
残念！俺の重版嗅覚も鈍ったかな。いやいやちょっと待てまて、扶桑社がアカデミー賞受賞作原作本の絶好の重版機会をミスるはずもないと考えなおし、道をわたってジュンク堂の文庫コーナーを目指す。
棚前に陣取り、ジぃーと扶桑社「マ」のあたりを薄めで凝視する。。。。ないわ。来週月曜かなー。一応新刊の並んだ傾斜棚をぶらつきながら退却。そのとき、ふと目にとまった新書。平積みされた佐藤尚之「明日の広告」発見！そうか重版上がりのニオイは「明日の広告」のそれだったかぁとツブヤキながら入手。週刊文春で書評があって気になっていたのだ。それにしても「うまひゃひゃさぬきうどん」、「沖縄やぎ地獄」のさとなおって電通の人だったのねー。うらっかわに回って文春文庫３月ラインナップを眺め水道橋博士「本業」もゲット。
都合二冊を抱えて颯爽と３階文庫売り場をあとにする俺が、ちょうど話題の文庫棚の脇をとおりかかったときそれは起きた。何か赤いものが、具体的には赤い表紙がズバババーンと私の目に飛び込んできたのだ。ズババババーン！！あ、おまえは「血と暴力の国」じゃねぇーか！。こんなとこにいたのか。よしよし買ってあげるぞ。なんだよジュンク堂、ちゃんと棚に差してくれよ。つーか俺の重版嗅覚全然鈍っちゃいねーな。ご満悦（けど散財したから明日は昼飯ラーメンな）。
本業 (文春文庫 あ 41-3) | |
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