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○根拠
「週刊文春」12/13号、連載の宮崎哲弥「仏頂面日記」を読む。
辺見庸の新刊「たんば色の覚書」の率直な感想で、宮崎は辺見がかかげる死刑廃止論の根拠に疑念を呈している。
藤井誠二との共著「少年をいかに罰するか」(講談社+α文庫 ISBN:978406281143)で、宮哲は死刑反対と自身のスタンスを宣言しているから、きほん辺見とは同じ立場に属すはず。
つまり宮崎は、立場よりもその根拠、辺見が死刑廃止を訴える根拠について批判的なのだろう。
たしかに、お題目のように人権を唱えていればイイ時代は過ぎ去ったな。
ちょっと飛躍なるけど、そのまんま東知事の徴兵制待望発言のトンマさは苛立たしい。兵役を経験してない宮崎のセールスマンがどういう了見でそんなこと言えるのか。徴兵制の根拠が若者の鍛錬っていうのは、なんだかね。兵役はお寺の修行じゃないつーの。
ところで宮哲、胃腸薬のCMで、ホンジャマカの石塚と共演しているらしい。多忙中毒だね。
少年をいかに罰するか (講談社+アルファ文庫 G 160-1) | |
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