キリンカップ、コロンビア戦報道の怪

4−5−1の変則3トップ…俊輔、カミカゼ・システムに手応え
カミカゼ・システムの一員としてピッチを駆けた俊輔(右)。“オシムの考え”に手応えを得た(撮影・塩浦孝明)
 キリンカップサッカー2007(5日、埼玉スタジアム、観衆=4万5091)アジア杯3連覇へ、収穫だ。イビチャ・オシム監督(66)が自ら命名した変則3トップの“カミカゼ・システム”に、MF中村俊輔(28)=セルティック=は手応えをつかんだ。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200706/st2007060601.html


昨日のコロンビア戦。「カミカゼシステム」ってオシムは皮肉で言っていたんだと思うけど、サンスポは、どうもその意図を理解していないようだ。あるいは理解したくないのか。
後半、稲本と中田浩二に代わって羽生と今野が投入され、前半の不甲斐ないニッポンがまるで別のチームのように躍動しはじめた。
前半と後半の雲泥の差をみれば、稲本や中田の代表召集に固執する必然性はないと俺は思うが、サンスポはどうも稲本や中田の「次回」を期待しているような書きっぷりだ。
「トップ下」
という稲本の起用が間違いっているという意見あるようだ。けど、オシムは複数のポジションをこなす能力を選手に要求しているのだ。海外組が経験豊かなら、それこそ「その起用に応えろや!稲本」であって、オシムの起用にブータレるのは逆に稲本の真価を低くみていることになってしまうぜ、まったく。
走り回ることでスペースをつくる羽生の献身や一生懸命センターリング機械の駒野の中にきり込む機知を見せたことに多少なりとも言及してくれてもバチはあたらない。それが建設的な意見であり、日本代表を育てる環境だと思うんだけど。
後半、中村憲剛のとても惜しいシュートがあった。決まれば憲剛の時代がどかーんと到来したかもしれない。
けどあの場面、憲剛にシュート撃つには角度なく、本来は憲剛にパスした遠藤がシュートを撃つべきだったのではないか?
ミスを怖がりて不要なパスを出すとこ、それが遠藤の決定的な弱点だと思った。