○海苔の佃煮

まぼろし食品店,「桃屋」の巻
http://www.maboroshi-ch.com/sun/pha_18.htm

戦後の原材料統制が解除されて間もない昭和25年、敗戦による輸入の自由化で(日本国内の商品生産家を保護するため、海外のものが日本に輸入されにくくするには値段を上げればいいわけです。関税を高く設定しておけば輸入しても高価になるので国産品を守ることができます。また、輸入すると日本の貴重な外貨が海外に流れることになるので、「外貨割り当て」といって、自由に輸入できるのではなく業界で輸入する会社の代表を決めたりして制限する方法もとられていました)欧米の安い食材がどんどん入ってくるだろうと危惧されていた。当時の桃屋はフルーツ缶詰が看板商品だったが、収穫シーズンに1年分を製造し、その在庫を抱えるので倉庫代や金利が負担となっていた。そこで、輸入が推進されても外国製品に絶対踏み込まれない商品群を充実させる必要があり、海苔の佃煮びん詰めを発売したという。確かに海苔食文化を持つ国は少ない。

桃屋の主力商品はフルーツ缶詰だった!まったくイメージわかないな。というか、「ごはんですよ!」イメージが強くてなんか不味そう。
海苔の佃煮への主力を切り替えは英断だったわけやね。
といっても俺の子供時分は、海苔の佃煮といえばブンセンの「アラ!」だった。テレビでCMもやっていた。デンデンムシムシカタツムリーの替え歌で、アラアラアラアラアラアラ〜って歌って「ブンセンの海苔、ハイ!」ってナレーションで〆るやつ。
うちの母親はトーストにもぬっていたな。ヘルシー志向がうちの母ちゃんこんがらがっていたな。
上京した当初、「アラ!」が売ってないんであせったな。仕方なしに桃屋を買ったヨ。
スパムやコンビーフの缶詰、実家から送ってもらうとき、「アラ!」も入れろと頼んだなァ。「ごはんですよ!」でもいいけど、あの「アラ!」のロゴが当時の俺にはしっくりいってた。
海苔の佃煮=桃屋は関東圏の幻想なり。


株式会社ブンセンのWebサイト
http://www.bunsen-kk.co.jp/index.htm