本田靖春が草葉の陰で泣いているよ

江社長を証取法違反で逮捕へ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1657180/topics_detail?http%253A%252F%252Fnews.livedoor.com%252Fwebapp%252Fjournal%252Fcid__1657180%252Ftopics_detail


日垣隆ガッキィファイター「今週のコメント」,「本日ライブドアに家宅捜索 証券取引法158条違反とは笑止(長文)」より引用。
http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/comment/comment38.html

ライブドアの企業買収が日本の商習慣に馴染まず、不快感を抱いている人々が多いのは私も理解しますし、それに共感すらしたいほどですが、しかし日本では「風説の流布」容疑で当局が動くときは「出る杭を打つ」場合しかない、という事実は確認されておくべきだと思います。
 税金をプールし身内の交際費として横領している大勢の公務員を逮捕するほうが、ずっと先決問題のはずです。

「風説」を確認もせず垂れ流したマスコミがまた素知らぬ顔をして、検察の発表を鵜呑みにして家宅捜索という"事実"のみを報じるのは、当局の犬と言うほかなく、いつもながらとても哀しいことです。


俺には当局の豚にみえる。
本田靖春不当逮捕」は、読売の立松記者の「不当逮捕」をめぐって、検察内部の派閥闘争および政治的な背景を暴露しつつ、立松記者の不適切な取材スタイルに焦点を当てたノンフィクションであると思う。
立松が数々のスクープをあげられたのは、検察内部にニュースソースがあったから。立松はそうしたツテを賄賂まがいの方法で構築していたらしいことを本田を強く匂わせている。ただ、本田は立松にそうした取材スタイルの違法性および危険性にいての認識の欠如をすべておかぶせるのは酷だとも言っている。戦後直後日本の新聞記者はおおむね特種主義で、読者をびっくりさせれば良しの風習があったということだろう。
虎穴にいらずんば虎子を得ず。確かに記者は記事を書くために、政界、財界、官界のドブのなかに飛び込むことも必要だろうし、胸襟を開かせるためには軍資金も必要であるかもしれない。では、賄賂まがいな立松取材スタイルも「公共の福祉」に反してない限り有効であろうか?
本田は、立松取材スタイルは結果的に、報道というものの根本、要するに国民の知る権利に対してのっぴきならない危険性をはらんでいたと判断したようだ。なぜなら、検察の内部機密をこっそりもらう立松流は、検察側が彼を通じてマスコミを利用しようと思えば利用できる立場においてしまうからだ。実際立松の逮捕は検察内の派閥Aから派閥Bへの揺さぶり、圧力というニュアンスがあるのだし、記者がその身をそうした派閥抗争の道具とされたチョンボの代償は極めて大きい。
不当逮捕」は、検察の派閥抗争や政界と癒着、あるいは読売正力の日和見にスポットを当てたものではない。そうした海千山千の股のしたをかいくぐって、いかにすれば記者が報道のその自由をまっとうしうるか、それを己の先輩を斬って問うというのがその魂胆だった。
しかしながら今回のライブドア家宅捜査から堀江社長逮捕にみられる一連のマスコミの報道は、そのニュースソースの拠り所が東京地検サイドに偏っており、そうした偏向を増幅する方向に流れている。
これじゃ本田も立松も浮かばれない。立松には記者の誇りはあったが、昨今のマスコミ屋にはソレがこれっぽちもないようだ。
繰り返しになるが、連中は当局の豚に過ぎない。